蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

エルドリスが届きました

2020年10月13日 | アウトドア
 カテゴリをアウトドアにするか日常にするか正直迷いました。
 田舎県とはいえ市街地住まいで、日常的に山を歩くことはないのですが、ナイフはよく使うのです。
 ちょっといいお魚が入るとすぐ七輪に炭火を熾して焼くので、焚き付けは常に必要になりますし、開梱や日用品の修理にも使います。
 また、わたしは和紙をよく扱うのですが、和紙はハサミではうまく切れず、曲尺をあててナイフで切るほうが断然綺麗。今の時期だと栗を剥いたりするのにも、包丁より使いやすいので出番が多いです。
 そんな日用ナイフの新顔さんが届きました。

 
 モーラナイフのエルドリスです。
 二カ月ほど前に同じモーラのコンパニオンを買ったのですが、切れ味に惚れ込みまして、ただ、104mmという刃渡りが、わたしの手には少し長かったのです。
 ずっと切り出し小刀や肥後守を使ってきたせいもありますが…(笑)
 慣れればさほど不便ではないと思いつつ、もうちょっと短い刃のも欲しかった。で、柄も小さめらしいというのでエルドリスを選んだ次第。

 
 ボール紙の箱にころんと入って届きます。ビニール袋とか余計なもの一切なし。好感度大幅アップ。
 箱に仕様が書いてあるので、ちょっと潰して撮ってみました。

 
 「かっわい……(第一声)」
 思ってた以上にちっちゃいです。全長143mm、ほぼわたしの一咫(親指と人差し指を直角に広げたときの指先を結ぶ斜辺の長さ)と同じ。

 
 持ちやすい!!!
 勘は間違いなかった。すっぽり握れて小さすぎもせず、力が入れやすいです。

 
 峰。分かりにくいんですが、丸く研磨はしておらず、バリの残っているような触感です。
 ここでファイヤースターター(メタルマッチ)を削れるようになっているとのこと。がっちりしてて、薄板のストライカーなどより削りやすそう。
 しかし刃がちょっと切れすぎるくらい切れるので持ち方に工夫が要りそうですし、刃に火花当たったら鈍るんじゃ…?と思ってしまい、まだ試せてません。
 非常時にはそんなこと言ってらんないと思いますが(笑)

 
 唯一問題になりそうなのがこれ。鞘から出る柄が、御覧の通り、指先で摘まむほどしかないのです。
 指を鞘に当てて、そっと引き出さないといけません。こりゃ何か引手が要るな…。

 
 
 鞘の先には二つの穴があいています。大きさは柄尻のとほぼ同じ。結構幅があるので普通の細引きはもちろん、パラコードの類や細身のナスカン、カラビナなども形状が合えば通せそうです。

 
 鞘の裏には「スウェーデン・モーラ製」の刻印。

 
 需要あるのかわかんないけど鞘覗いてみました。穴が六つに見えるのは反射です。
 コンパニオンと違って、刃はどちら向きでも鞘にしっかりおさまります。鞘を持って振っても外れないくらいがっちり留まっているので、普通にしていれば外れることはあまりなさそう。
 ネックナイフキットには更に革の留め具がついていますが、留め具とパラコードとメタルマッチをつけるとお値段が1.5倍になるので、キットではない単品のものを買いました。個人的な理由で、首から何か下げるのが苦手という事情もあります。
 あとメタルマッチは一生分くらい在庫あるからもういい。(笑)

 切れ味はコンパニオンと同じ。新聞紙はスーッと切れ、硬い広葉樹の薪もガシガシ削れます。
 ただし刃長が短いので本格的な調理にはちょっと不向き。あ、ささがきごぼうは多分得意です。(笑)
 あと考えてなかったんですが刃先の不思議なカット。これ、綺麗に角度維持して砥ぐの難しそう。実用ナイフだから、自分の好きな角度に直しちゃえばいいんですけどもね。
 マイナス点は必死に探してこのくらいで(笑)、もうほとんど百点満点です。最高。
 ちっちゃいってすばらしい。

 ともかく早くキャンプに連れ出してやりたいです。いやほんとに。
 キャンプ行けるのいつだろう……。