蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

非常用持ち出し袋の中身。

2020年09月05日 | 日常
 地震きましたねえ。
 自宅のある地域は震度4でしたが、あまりに教科書通りに縦揺れのあとに横揺れがきたので、あーこりゃ直下だ、と思いつつ揺れのおさまるのを待ってました。
 インコが一番敏感でした。人間が地震だと認識する前に激しく鳴いて飛び立って、結局どこも揺れてるので肩に戻ってきて必死にしがみついてました。
 弟犬はオロオロと起き出して人間にくっついてきました。15歳の婆さん犬は寝てました。いやそれもどうなのよ。
 友人とこは震度5弱。幸い友人たちは無事でしたが、怪我をされたり、家や職場に損傷をうけた方もいらっしゃいます。一日も早く快復されますように。
 
 ……ほんの数日前、防災の日だなあ、もろもろチェックし直さないとなあ、と思いながら仕事にかまけて数日後伸ばしにしてたところにこれだよ。
 尻を蹴飛ばされたとしか思えないタイミングだったので、さすがにまじめに色々見直しついでにちょっと撮ってみたり。
 ちゃんと撮ったことなかったです。そういえば。

 
 中身全部並べてみました。
 左上から右へ、黒い大きな円筒が雨具、ウエットシートタイプのドライシャンプー、ツェルト、おしりふき、携帯トイレとトイレットペーパー、ストロー型浄水器、大判ポリ袋、水タンク(3L)。
 中段右から左へ、メスティンセット、革手袋、非常食類、半透明ビニールポーチに常備薬と衛生用品類、マスク、着替え(大判ジップロックに入れて圧縮)。
 下段左から右へ、ドライバッグ(水色のドーナツ状のもの)と現金、手拭い、測量野帳と3色油性ボールペン、スポーツドリンク、アルコール消毒ジェル、ヘッデンと予備電池、黄緑色のビニールポーチはポイズンリムーバーやロープなどの「念のため装備」、ペットボトルホルダー、ラップ。
 少ないように見えますが、このほかに必要になるもの、例えばモバイルバッテリーとかラジオにもなるウォークマンとイヤホンとかは普段からバッグに入れているので、ここでは省いてあります。
 家のつくりと家族構成、立地条件も考えると、うちは被災しても自宅にとどまる可能性のほうが遥かに大きいんです。避難所行けないから。
 家にとどまる場合は「持ち出し」袋は当然、必要性が低くなります。
 どうでも家に居られなくなるのは火災発生時か原発事故が起きた時。そのほかにも水害、地震、台風など、いろんな災害があり得るわけですが、一番前触れなく来るのは地震。水害や台風はある程度事前に身構えておけます。また家の立地的に津波と土砂災害はまず心配ありません。
 それぞれの厄災の特徴を考え、何パターンも想定して、随時、装備と家族共有認識を更新しています。

 乾電池を使うものはヘッデン(ヘッドライト)のみです。ラジオはウォークマンで聴けるし、ピンポイントの情報収集にはスマホのほうが便利なので、モバイルバッテリーで両方を充電できるようにアダプターなどを揃えて常時いつものかばんに入れています。
 電池は入れっぱなしだと液漏れの危険があるので(一度やらかして壊しかけました)、ラップで包んで一緒にポーチに入れています。予備もワンセット。

 非常食は立ったままでも食べられるもの数点と、お湯を使うもの数点。(雪崩れて撮りにくいので写真では減らしてますが、実際はもっとたくさん入っています)
 メスティンセットはいつもキャンプに持ち出しているそのまんまです。このワンセットがあればお湯が沸かせるので、ガス漏れなどに気をつければ、いつでもどこでも温かいスープやラテが飲めます。被災時ってどうしても気が立つので、このときとばかりに一番好きなものを入れておくのを強くお勧めします。次の入れ替え時にはちょっとお高いフリーズドライ味噌汁追加したい。
 なお、撮影時はちょうど次の庭キャン飯を想定して詰めていたため飲み物がスポーツドリンクになっていますが、普段は水を入れています。スポドリでスープ作るんはさすがに、なんぼ非常時でも、不味いと思う。普通に。

 
 雨具は山用の結構いいやつです。真夏の平地でも濡れて冷えるのは命に関わるので(結構ヤバイのを経験済)、ケチっちゃだめな装備の代表格です。
 詰めたままだと傷むのですが詰めてないといざって時に役に立たないので、年に数回、装備を見直すときに陰干しして、折り目が同じところにならないように畳みなおしています。
 もちろん雨キャンプにも大活躍です。

 
 大きさはこんな感じ。余裕を持って詰めてあるので、潰せばまだだいぶ小さくなります。枕にもなるとかならないとか。
 
 
 ツェルトは「Em-Shelter」という製品です。山岳用ですが、非常時にも必需品です。

 
 こんなふうにすっぽり被って、足を伸ばして座れるので、中で着替えをしたり、床があいているのでトイレに使ったり、山岳でのビバーク同様、風雨を防いで寒さをしのいだり、非常時、特に女性にこそ必携のアイテムだと思います。

 女性用といえば、生理用品は是非多めに入れておいてください。特に使い捨てナプキンは出血を伴う怪我のとき傷を押さえるパッドとしても非常に優秀です。衛生的で傷に貼りつかず、ガーゼより吸収力も高く、緊急時のトイレやおむつ代わりにもなります。
 男性には女性特有の事情って想像以上に分からないものです。避難所で物資が届き始めても、生理用品はなかなか手に入らないこともあったと聞きます。夜用やおりものシートなども含め、通常の二か月分くらいは用意しておきましょう。

 着替えは下着と靴下(=汚れたり濡れたりすると気持ち悪いもの)を優先して、暑さにも寒さにも有効な速乾性の登山用ドライインナー、膝まである長め丈のゆったりチュニックを入れています。当然ながら季節によって変わるので、そろそろ防寒着も追加しないと…。

 
 
 ザックはいつもキャンプや軽登山に使っているドイターの30リットルのを使っています。普段は非常用装備を入れておき、キャンプに行く時は中身を一部詰め替えて持って行くわけです。メンドくさいけど、このザックが一番背負いやすいので。
 今回、家族の事情がまた変わったのに伴い、中身を厳選した結果、かなり嵩の削減に成功しました。白い点線で示した辺り、分かりにくいんですが、全部入れてもまだまだ空間があります。寝袋とダウンジャケット入れても余るので(撮り忘れました…)、水や、いくらあっても助かる消耗品類を突っ込んであります。
 写真ではわかりにくいんですけど、普段から「縦に入れる」ことを意識しています。縦に入れると、ザックをがばっと開けただけで、中にあるものがほぼ全部俯瞰できるのです。これを下から積み重ねて入れると下のものが見えず、要らんストレスのもとになります。
 すぐ飲みたいスポーツドリンクはサイドポケットに入れています。普通の水はツェルトの辺りに入れます。上が重いほうが背負ったとき安定するので、水は上です。

 
 ポケットにはすぐ取り出したいものを。ヘッデンと電池、手拭い、薬類、アルコール消毒ジェル、小さな鏡などを入れています。鏡は大事。目にゴミが入った時や、首の後ろに違和感がある時など、すぐ確認したいので。(よくある)


 この他に、上でも書いた常時持ち歩きの装備、家で被災生活を送るための装備、車載用の非常装備などがあります。
 これらも随時撮って載せて行けたらいいな(願望を表す表現)。

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