67歳からのフランス語学習

フランス語、時々仕事、たまには英語

2言語社会、モントリオール

2013年07月18日 17時42分59秒 | 日記
カナダのケベック州というのはフランス語が主体の州で、確かカナダからの独立を求めるという運動がおこった州でもあります。この州の特徴はカナダ全体から受ける英語の圧力と昔フランスから渡ってきた祖先の文化と言語を保持して行こうという圧力のはざまにあるということが言えるかもしれません。子供たちがたとえばフランス語の学校ではなく、英語の学校に入ると、自宅や自分の町の他の子供たちの間で、自分の居場所を見つけられないということがあるようです。つまり英語系の学校の友人からはフランス人とみなされ、フランス人の友人からはイギリス系とみなされてしまうというわけです。

ケベック州では1977年に法律を制定して、Secondary Studies (中学を終えるころまで?)を終えるまでは公立であろうが、私立であろうがフランス語をおしえるべきと決めたようです。その結果多くの人が英仏語のバイリンガルとなっていますが、しかし問題はケベック州の人々が全て英語とフランス語が解るということで、問題が解決するとは実は思っていないようです。それは言語の垣根ではなく文化の垣根が英語系の子孫とフランス系の子孫との間にあるということでした。もちろん言葉を通した意志の疎通があるという前提があって、文化の垣根も取り払われてゆくとは思うのですが、難しいものだなと思わされます。

日本に似ているような町を探すとすれば、横浜のチャイナタウンか大久保にあるコリアンタウンあたりと言えるかもしれません。言葉と文化は密接に結びついておりますが、日本も将来そのような言語的な葛藤が生じてくるのでしょうか。

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