発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

幾時代かがありまして

2020年02月13日 | 昭和のおもひで

◆サーカス見物

   雪が降ったり、道が凍ったり、寒くて手袋がいるわねなどと思ったりしないうちに沈丁花が香り始めた今日この頃の福岡市中央区。

    寒くはない雨。平日なので、きっと空いているに違いない、と思って、出かけた先はサーカス。誰にねだられたわけでもない。私が行きたかった。

   ゼンジー北京(私、中国は広島生まれョ)と、東京コミックショー(レッドスネークカモン)は、昔ライブで見た記憶がある。 福岡に来てからは、宮崎の大空港(おおぞらみなと)師匠の腹話術ショーとイリュージョンショーの二本立てを見に行ったり、ジャグリングは、ピーター・フランクル氏(もちろん数学者本人)のパフォーマンスを新天町で2度ばかり見かけた。

   映画に出てくるサーカスは、「怪人二十面相・伝」で金城武が軽業師を演じる。レトロモダンな世界がツボにハマる楽しい映画である。

   昔はサーカスショーは、よくテレビ放送していた記憶がある。だから、子供のころ親に連れていってもらったサーカスで記憶しているのは、こういうのだろうな、と予想のついた空中ブランコでも猛獣使いでもなく、直径7~8メートルくらいの球形のカゴの内側をオートバイがぐるぐる走るパフォーマンスだ。意表をつかれたのだと思う。

   というわけで赤坂門でバスを降り、舞鶴公園までてくてく歩くと、そのうちテントが見えてくる。

    平日小雨午前の部だったが、お客さん多し。佐賀県の小学校の団体さんも。

  場内が暗くなり、ミラーボールの散らす光とスモークで、いきなり異界へと連れて行かれる。洗練されたアクロバットやみごとなジャグリングや逆さまに走るバイクやゼブラや象やライオンのショーや息を呑む空中ブランコ(中原中也のゆやゆよん)休憩はさんで正味2時間くらい堪能。ああ夢の世界ね。

    あらゆるパフォーマンスを鑑賞するに、音楽にせよ踊りにせよサーカスにせよ、同じことを思う。どのくらい鍛錬が必要だったのだろうか。

    

    



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