秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

能開(2)

2009-12-09 17:58:22 | 横手市 増田町
こんばんは。
横手市増田町の工務店、千葉建築です。

明日といわず、前回の続きです。



今、行きたい人気の温泉は、「美肌の湯」だそうです。

旅先や、地元にある温泉施設で入浴する際は、その泉質(成分分析表)を見ることを勧められました。
泉質とは、
単純温泉、
塩類泉(塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫化塩泉)、
特殊療養泉(硫黄泉、酸性泉、含鉄泉、二酸化炭素泉、放射能泉)
といったように、その主成分ごとに分類され、多くの場合それらが複合されるそうです。

特に美容に効果がある泉質は、
①炭酸水素塩泉、
②硫酸塩泉、
③硫黄泉があり、
①は肌の汚れを落とすすべすべ効果、②は化粧水のようなうるおい効果、③は毛細血管を広げ、代謝をあげる効果があるそうです。

自分の地域にある泉質とその効果を知ることで、温泉客がどんな目的(美容やリラックス、メタボ解消)で、また温泉を2~3はしごするにはどのコースで入ってもらえばよいのかを検討することで、各地の温泉と観光名所との組み合わせを考えることができます。




また現在、旅で見たいもの・したいことは「そこで生活している人とのふれあい」だそうです。
無理に観光施設をつくったり、地元の人が食べない郷土料理を出されるより、古くから残っている風景を眺めたり、旅先の民家で一杯のお茶をご馳走になるほうが、ずっと魅力的だそうです。
自分たちにとってありふれているものが、かえって旅人の心をつかむものであったりもします。自分たちがいいと思うものを、見せ方や使い方をちょっと考えてみることで、魅力的なものにすることもできます。

大切なことは、「そこに行かなければ見れない、そこにしかないもの」は何かということと、自分が本当に行きたい旅とは何だろうかというものを考えることです。
顧客満足を目指しているはずが、得てしてそれが自己満足になってしまっている…そのようなことは私自身もたびたびあります。
旅人の目線で「これが見たい、これをやりたい」ものを本気で知ることが必要だとのことでした。
温泉旅が話のテーマでしたが、仕事についての意識や地域活性のヒントもちりばめられ、非常に有意義な講義だったと思います。

講師の石井先生増田十文字商工会の事務局の皆さん、ありがとうございました。


なお、増田十文字商工会青年部が進めている事業に「手湯」があります。それについてもお話くださいました。

「手湯は、理想はひじまで湯につけることで本当の効果があり、そういった点では広めの手湯機器はすごくいい!」というお言葉をいただきました。
また、人が口にするものは、何でもお湯に入れて大丈夫だそうです。
皮膚からも体内に吸収されるので、りんごや日本酒を入れることはとてもよいらしいです。
根菜類やお茶もいいのでは?とのアドバイスもいただきました。

それを聞いて、私はすぐに「大根」「豆腐」が頭に浮かびました…。
おでん湯、寄せ鍋湯…何か間違った方向に考えそうなので、この辺でやめにします。

皆さんは何を入れてみたいですか?

秋田県横手市増田町の工務店、千葉建築のブログ

能開(1)

2009-12-09 12:57:41 | 横手市 増田町
12月9日(旧10月23日 九紫 友引 戊子)

こんにちは。横手市増田町の工務店、千葉建築です。
今日は朝の晴れ間が次第に崩れ、あいにくの天気となりました。

昨日は、増田十文字商工会が主催する、「2009能力開発学院(能開)」にスポット参加をしてきました。



全5講のうちの第4講目で、「地域の魅力をどう磨く~本当に行きたい温泉旅とは~」というのが今回の演題でした。
オートバイや車で旅をすると、「温泉に入らずにはいられない症候群」を持っている私にとって、非常に興味をそそられるテーマでした。

講師は、「気候療法士」であり、「温泉ビューティー」研究家の、石井宏子さんです。

「気候療法士」とは、高原などへ旅をし、そこの「光・空気・風・水」といった自然を五感で感じながら歩くことによって、人間が本来持つ免疫力や治癒力を高められるようサポートする人のことで、ドイツでさかんに行われているようです(むこうでは健康保険も利くらしい)。

また、それと同様に、温泉を五感(色を見る・お湯に触れる・香りをかぐ・飲泉を飲む・あらゆる音に耳を傾ける)で味わい、効果を十分に得られる入浴法を行うことで、血行を活発にして美肌効果を得る、というアドバイスも行っているそうです。

温泉とは、温泉法により定義づけされており、日本には3000ヶ所の温泉地と、28000本以上の温泉が認められているそうです。
その大前提は「地中(地球)から湧き出しているもの」であり、私たちは、その熱と豊富なミネラル分(地球の恵み)を入浴で得られることができます。
石井さんは『温泉とは、地球との対話ができる所』であるとしました。

温泉がなぜ体にいいのか。
簡単に言うと、「体が温まる温熱効果」、「水圧のマッサージ効果」、「体がお湯の中で浮くことでのリラックス効果」「温泉成分の薬効」、そして「いつもと違うところへ行くことの開放感」といったところであり、体の芯まで温まることで体中の毛細血管(一本につなげると90000キロ!)をひろげ、代謝をさかんにして悪いものを出すという効果につながります。

また、温泉は一度目は額が汗ばむ程度になったら上がり、時間を置いてまた入る。それを三度行うことが正しい入浴法とのことです。
一度に温めると、体の表面だけが熱くなり、効果は薄いらしいです。
以上を「鳥のから揚げ入浴」と名付けていました。

人間の基礎体温は36.5度が理想で、その時にもっとも免疫力が高まるそうです。繰り返し温泉に入り、体を芯まで温めて平熱を上げることで、病気になりにくい体にもなります。
そして、基礎代謝がよくなり、美容・ダイエット効果も期待できます。

話が長くなりますので、温泉が地域活性とどう関わるかについては、明日またご紹介したいと思います。