みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

緑雨の世界赤十字デー

2018年05月08日 | 俳句日記


何処でどう間違ったか、きのうのブログ
に今日は晴れ、薫風が香ると書いた。
物の見事にハズレ、終日本降りである。
他の地域の予報を聞き違えたのだろう。

晴れれば皆様に、大濠公園の画像でもお
送りしようと思っていたが残念だった。
仕方なく暦を開くと、今日は世界赤十字
の日、創設者はアンリ・デュナン。


世界の偉人伝には必ず登場する人物だ。
スイスのジュネーブに生まれ、銀行に勤
めながらYMCA活動に従事する。
もともと堅固な宗教観をお持ちだった。

活動中に訪れたイタリアの地で、統一戦争(リソルジメント)の戦闘に遭遇する。
周辺の婦人達が傷ついた兵士を看護する
姿に感動して自らも参加した。

敵味方なく看護する彼に、ある人が何故
敵まで救うのか?と問われた時に吐いた
名言が「人類は皆兄弟だ!」
デュナンのキーワードその①である。

その時の彼は31才、そして34才の時に
故郷ジュネーブで書いた本がある。
題名は「ソルフェリーノの思い出」激戦
地の名だ。キーワードの②

その内容は「国際赤十字社」の設立の精
神と必要性について。キーワード③
その後、私財を投じて設立に邁進する。
がしかし、39才で破産、姿を隠す。

貧困の極致にあった彼は、48才で発見され宗教家の庇護の元に置かれて、著述を
続けながら赤十字社の展開に尽力する。
その姿は84才で死去する迄変わらない。

73才で功績を認められ、第一回ノーベル
平和賞を贈られた。キーワード④
賞金は死ぬ迄手を付ける事なく、遺言に
従って赤十字社に寄付されたという。

今日、世界に数百万の専従、或いはボラ
ンティアの方がデュナンの意志を継いで
活動なさっている。






ノーベル平和賞の重みが分かろうという
ものだ。
今、半島関係者で候補者が三人いるらし
いが、皆さんどう思われますか?

〈しみじみと レッドクロスの 緑雨哉〉
放浪子 季語・緑雨(初夏)

5月8日〔火〕雨
菩薩の道とはそんなものなのであろう。
ご本人は風に吹かれるようにそうなった
のだと思う。
偉人伝と立志伝とは大いに違いがある。

この頃、あるご婦人がふと思い付いた
運動が広がりを見せている。
「プラス1°C」=心の温度を1°C上げよう
というもの。

同調した個人タクシーの運転手さんは、
車の商標にロゴマークを付けて走って
いる。

特別な勧誘などせず、ご縁だけで静かに
広がっているそうだ。

心の温度をたった1°Cだけ上げよう。
今の日本に最も必要な事だと思う。
天の啓示かも知れない。