みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

憲法改正とたまご

2018年05月03日 | 俳句日記


学部が法学部(アホウ学部)だったせいで
憲法については多少勉強させられた。
当時の記憶で印象深く頭に残っているの
は、他国憲法との比較であった。

まあ色々な憲法があったもので、へ〜!
と思ったものである。
ご紹介したいところだが、これはご自分
で検索なさった方がいい。

確かに近代の法治国家に於いては、憲法
をThe constition(最高法規)として、あらゆる法律が憲法を上位規範として体系化
され施行されている。

また、今だに英國では英王室の権威を尊
重してThe soverign(統治者の)Lawと表現
しているし、米国ではThe supreme(最高の)Lawと呼んでいる。

余談だが、かつて世界を席巻した黒人女
性のボーカルユニット、シュープリーム
スのsupremeだ。
彼女達は、その名に恥じなかった。

其々の国は、其々お国柄に合わせて憲法
を制定し、愛着をもって従っている。
だからと言って金科玉条の如く条文を変
えずにいる訳ではなく改正はしている。

時代のパラダイムが変われば、条文を変
えるのが、その国の知性と言うものだ。
にも拘らず我国は何故にこうも現行の条
文に拘泥しているのか。

制定の経緯など、もうどうでもいい。
凡ゆる生命体は、周辺環境に適合して種
を保存している。
適者生存の原理である。

「たまご」に例えればこうなる。


卵は、何億年もの生物の生殖進化の中で
行き着いた完成形の生命体だ。

ご覧のように成体へ向かうDNAがインプ
ットされた胚を中心に黄身があり、その
周りを卵白が保護している。
更に卵殻が周辺環境から全体を守る。

誰もが知っている形態だが、夫々の部位
の役割が実に的を得ていて、胚の細胞分
裂に資する卵黄の成分、黄身が危険な外
部に近付かない為のカラザ(紐の部分)。

殻は、周辺環境に存在する病原菌や毒素
を排除しながら、呼吸や保水機能を持つ
し、卵白は抗菌・抗酸化機能も持つ。
カラザは免疫成分を分泌する。

全てが種を保存する胚と卵黄を護る為の
機能なのだ。
だから常温でも、冬場で2ケ月、夏場でも
2週間の消費期限が保たれる。

そこで、これを国に当てはめれば、黄身
は我々一般国民、白身は官僚機構、カラ
ザは司法・警察機構、そして殻の部分が
自衛官と海上保安官や検疫官である。

今回の憲法改正は、この殻の部分の機能
を強化して、以前書いた拒否的抑止力を
悪しき周辺環境に知らしめる為だ。
とっとと改正して何処が悪いのだろう。

〈桐萎れ 菊と憲法 記念の日〉放浪子
季語・憲法記念の日(初夏)

5月3日〔木〕晴れ メイストーム
皐月晴れなのに何故か風が強かった。
トランプさんはこの2週間の内に米朝
会談の決定を下すと言う。
早く日本の国家意思を内外に示さなけ
ればならない。
改憲決議を延ばすくらいなら解散して
もいいのかも知れない。
乾坤一擲の時ではなかろうか。






凄いのは夫々の部位から分泌される