みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

年忘れ

2017年12月18日 | 俳句日記
知るべ四人と仕事の打ち合わせを兼ねて
年忘れと称して一杯やった。
皆、私より社会的地位の高い人ばかりで
ある。

流石に話は義憤公憤、社会性を帯びる。
談論風発、楽しい時を過ごした。
脳科学的に言うと、怒りの感情は頭脳を
活性化させるらしい。

ところが、私的感情はかえって思考原野
の範囲を狭くして、頭を悪くするという
ことのようだ。
偉くなる人は、恒に義憤公憤に燃えて頭
頭を使っている人達なのだと分かった。

いざ支払いの段に到り、超大手銀行に勤
る弟が全てを引き受け、事を済ませた。
蕉翁に次句がある。

《人に家を 買わせて我は 年忘れ》芭蕉

忸怩たる思いを持ちながらも、御自分の
世界を誇る蕉翁の気概が見て取れる。
こんな境地に達してみたいものだ。
今の私に詠める句というと、

〈世の憂さも 酒の妻なり 年忘れ〉放浪子
季語・年忘れ(冬)

12月18日〔月〕曇り
今年に入ってから三度目の訃報である。
関西にいた時の先輩が亡くなった。
元気の良い愛国者であった。
九州の男は、何故か難波よりも河内の
男と気が合う。
彼は八尾が里だった。
私が筑豊の出身だからかも知れないが⁈
豪快な日本人が、また一人逝った。