水徒然

水に関する記事・記録・感想を紹介します。水が流れるままに自然科学的な眼で
解析・コメントして交流できたら最高至福です。

今までの「放射線に係る投稿」(その1:'11-04-20~'12-01-25)

2012-03-07 | 日記

'11-04ー20投稿('12-03-07更新)
 3.11東日本大震災の大津波によって発生した福島原発事故で発生した放射性物質の環境中への漏洩・拡散によって、
 当初、「現状の漏洩レベルなら、直ちに人体には影響はない」という度重なる報道に疑問を抱きながら、「放射線に係る投稿」を放射線の単位の理解から始まる初歩的な知識を得てきました。
 最近明らかになったように、チェルノブイリ原発災害と匹敵する「レベル7」の認定。4月21日、降って沸いたように、20km以内の警戒区域の戒厳令が施行されることになりました。一体、いままでの報道、解説、広報は何であったか?海外の事故ではあるまいし、点点点・・・のまやかし情報、曖昧な情報に右往左往していた人心を逆なでするような処置、政治が震災直後の現場の実体を見誤った結果と思われます。

放射線」に係る今までの基礎的な投稿(インターネット検索して記録)を
整理しました。
 

過去の個人的メモ: 
('11-4-29~5-18)
①原発周辺に想像外に海へ大量漏洩蓄積した核反応生成物質
②冷却機能喪失による再臨界核反応を防ぐため大量に蓄積している冷却水
③事故初期に大量に漏洩・拡散したエアロゾルの周辺地域へのフォールアウト(乾式沈積)による田畑、民家への汚染
④原子炉などの冷却時に初期と比べて、少量ながら今なお発生する放射性のエアロゾル飛散による周辺地区の大気汚染
⑤ 放射性物質に対する一元化されていない、かつ、解りにくい各種の報道説明による放射能障害に対する誤解。
⑥その誤解に基づく有象無象の風評被害、海外の信用失墜。
⑦放射性物質(’放射能’’死の灰’)による被曝の作用に対する誤解。即ち「エアロゾル(微粒子)体内吸引による組織細胞の内部被曝による後遺症と「核分裂反応時に発生する瞬時の巨大なエネルギーの
放射線(エアロゾルとは異なる素粒子線、波長の短い電磁波)、巨大な熱線による外部被爆による死傷。低濃度のエアロゾルからの放射線によって即死、即障害には至らないが長期的な外部被曝による許容被曝量に注意*。
*環境中に滞留している放射性物質(エアロゾル、沈積した土壌など)からの長期的な外部被曝と内部被曝に係る被曝量の許容被曝量に係る記載
 「原発 緊急情報(59) 「外部被ばく」か「合計」か?」によれば、
 (平成23年4月21日 午前9時 執筆)
http://takedanet.com/2011/04/49_5e8b.html
「・・「電離放射線障害防止規則」の管理区域の設定などでも「合計」が採用されています.・・・外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が三月間につき一・三ミリシーベルトを超えるおそれのある区域・・・」との記述があります。

内部被曝による体内での被災>(クリックして拡大)

 
(google画像検索から引用)
・呼吸、飲料水、食物などからの蓄積

外部被爆による全身被災>(クリックして拡大)


(google画像検索から引用)
・原爆、大量漏洩による瞬時の放射線、熱線
・環境中の放射性物質からの長期間の被曝
 
・環境中の放射性物質の身体への付着による炎症

⑧環境中(水、空気、土壌など)の放射性物質からの放射線強度(Bq:ベクレル)などの前提条件(分母(Kg、cm3、m2・・・))が都度異なり、その場限りデータが多いことによる誤解、認識不足。
⑨専業者には辛うじてわかるような放射性物質の汚染状況を漠然とした放射線強度(Bq:ベクレル)、放射線吸収(Gy:グレイ)、放射線による影響度(Sv:シーベルト)の各単独開示ではなく、三位一体かつ放射線の質および被曝対象の明示。
⑩放射線強度のみならず、原因物質の現状把握が可能となる物質濃度(%、PPM、PPB、PPT、・・・)の明示
⑪ヨウ素ー131、セシウムー134などの放射性物質化合物のエアロゾルの
正体不明
⑫漏洩放射性物質を浄化処理後の回収内容。(企業秘密につき不詳)
⑬回収分と未反応物質の合計を投入量から差し引いた環境中への漏洩量
(現状チェルノブイリの約10%と言われている)?
⑭原発敷地内の放射線の人体に対する影響度(Sv:シーベルト)は約50mSv/hrで莫大な量であり非常に危険な状態が発覚。(4/20)
⑮燃料棒からの放射性反応物質の海への大量漏洩に対する至急清浄化。
⑮福島原発1号機 メルトダウンか?圧力容器に穴による
高濃度汚染水の行方が分からなくなっている。(5/12)

 今までの基礎的な投稿:
<'11-04-20
~5-18>
その1:(放射線とは)
 ・・・被爆および蓄積によって発症した被災者の例は数多く、自分自身を護る心構え、ならびに放射線に係る放射線単位など基礎的な知識を少しでも得るために、放射線に係る記載を調べました。・・・
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<放射線のもつエネルギー分布>

 (google画像検索から引用)
*引用図には中性子線のエネルギーが記載されていませんが、既報中性子線放射ガンマ(γ)線スペクトル分析に利用されていることから、ガンマ線よりエネルギーが大きいと推定されます。

その2:(放射性物質とは)
・・・
核分裂によって発生した放射性物質の種類によって、その放射線の半減期、線質係数が異なり、生物への影響度(シ-ベルト(Sv)値)は変化すると言われています。セシウム134、ヨウ素131とは放射性性物質として一体どのような位置づけになっているか調べました。・・・
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その3:(生体への影響)
・・・ 生体の場合は、外部被曝の場合、エネルギーが低い紫外線(電磁波)を例にとると解りやすいですが、表皮の細胞の組織を損傷します。もっとエネルギーの高いα線、β線、γ線、X線の場合は火傷のような傷害から被曝放射線量が大きく、多い場合は死まで至ります・・・
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その4:(水中の放射性物質の除去)
・・・放射性物質による海水、飲料水(水道水)中への汚染に対して、基本的には、淡水化装置もしくは超純水製造装置に使用されているプレフィルター、活性炭、各種の吸着剤、逆浸透膜などを適用すれば、原理的かつ部分的には清浄化は可能であると考えられます。・・・
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その5:(後遺症)
・・・エアロゾルとして空気中に浮遊している目に見えない放射能物質の微粒子が体内に取り込まれた場合の内部被曝による後遺症に係る記載を調べました。・・・
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その6:(放射線対策)
・・・ 今なお発生している水蒸気中(小火事(ぼや))に少量?含有していると想われる放射性エアロゾルを吸引しないように、花粉症、インフルエンザと同様、放射線強度の高い警戒地域では外出時に所定の防護マスクを着用することが必要と想われる。 ・・・続きを読む>>
その7:(放射性物質の正体は?)
・・・放射性物質の微粒子の実体(組成)はどのようになっているのか?不詳であります。単純にヨウ化セシウムか?と思っていましたが、ヨウ素ー131を例に取ると、少なくとも、ヨウ素は単独のガスではなく、・・・
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その8-1:(各種放射線の作用;ベータ線
・・・環境中で発生している各種の放射線の作用例を調べて列記しています。被曝被災を引き起こしたベータ(β)線の透過性に係る記載を調べました。・・・
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その8-2:(各種放射線の作用;中性子線
・・・放射線を利用した分析手法のひとつ、中性子線放射γ線スペクトル元素分析を取り上げて中性子線の透過性に係る記載を調べました。中性子線を吸収するため、 Li2CO3、パラフィン(ろう)、カドミウム板(金属板)を合わせた複合材で効率よく遮蔽されています。また、試料ホールダーに使用されているポリエチレン(C2H2)などの絶縁性のプラスチックで遮蔽できる。また、水にはある程度透過できます。・・・
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その8-3:(各種放射線の作用;アルファ線
・・・アルファ線は 「アルファ(α)崩壊によって放出されるα粒子の流れ。ヘリウム(He)の原子核。物質中を通り抜ける力は弱く、数cmの空気層、薄い紙1枚程度で止まる。」といわれている一方、 原爆に使われたプルトニウム特有のアルファ線による生体内における内部被曝の原因ではないかといわれています・・・
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その8-4:(各種放射線の作用;ガンマ線
・・・電磁波のひとつガンマ線はアルファ粒子・ベータ粒子と比べると透過能力は高いが、電離作用作用は弱いが、そのエネルギーは紫外線の比ではなく有害であり、・・・6グレイ前後の被曝で致死量になると言われている。・・・
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その8-5:(各種放射線の作用;X線
・・・放射化分析を例にとって、ガンマ線と同様な性質をもつ人工の
X線による放射化物質から放出される誘導放射線に係る記載について調べました。・・・
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その9:(放射性同位元素の化合物)
・・・大気中に滞留および海、河川、地下水中に流出している放射性物質のセシウム、ストロンチウムどの正体は明らかではありません
 周辺環境に対する汚染、および生体内での蓄積・後遺症に及ぼすメカニズムの推定および対策が今後とも重要と思われます。・・・
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PS'12-01-25:
大気圏での放射性物質分布
食べ物のどこに放射能が蓄積するのか?

放射線マイクロスポットの徹底的な調査と原因究明

排泄物などを含む下水汚泥の放射能の影響
汚泥など廃棄物をどうする?
環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る今までの記載の羅列


PS'11-09-28:
放射線は以前の調査でも明らかなように、
生態系異変生体に対する被ばく異常気象など天変地異に影響する可能性もあり、引き続いて調べた大気圏に発生している様々な放射線に係る記載を関連投稿として追加しました。これらは人為的な放射線と交互に作用しあって、生態系および地球環境に影響し合っていると想われます。
関連投稿:
環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察


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3 コメント

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参考になります! (柏っ子mama)
2011-04-22 22:27:07
ブログへの訪問&コメントありがとうございました。
tetsuさんの調査に対する真摯な姿勢が拝見して感じられました。今後もマメにチェックさせていただきます。
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水徒然 (tetsu)
2011-04-21 11:37:34
りむ翔さん コメントありがとう。
半減期について調べてみましたが、生物学的半減期というタームは初耳ですので調べてみます。
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よく調べていますね (くりむ翔)
2011-04-21 07:42:52
おはようございます。
本当によく調べていると思います。

あと生物学的半減期についても調べれば、水に関する放射性物質の影響については、完璧だと思いますよ。
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