水徒然

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放射線に係る記載を調べました。(その9:放射性同位元素の化合物)

2011-04-19 | 日記

*'11-04ー15投稿、強調
 既報で記載しましたが、大気中に滞留および海、河川、地下水中に流出している放射性物質のセシウム、ストロンチウム、ヨウ素(ヨウ素ー131、セシウムー134、ストロンチウム-89、-90)など正体は明らかではありません。周辺環境に対する汚染、および生体内での蓄積・後遺症に及ぼすメカニズムの推定および対策のためにも必要なことと思われます。
 
チェルノブイリ原発事故由来のエアロゾルとして長時間滞留して飛散しきた化合物をわが国で分析できたことから、長期間にわたって安定な微粒子であり、水に対して少なからず不溶性であると個人的には想っています。・・・
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 「エアロゾルの水に対する溶解性」に係る基礎的な調査から、
セシウムおよびその化合物の水溶性は大きいとは想っています。
ストロンチウムは水溶性ですが、硫酸、リン酸、炭酸などと反応して水に難陽性の化合物になりますので微粒子として存在します。
ヨウ素も基本的には水溶性ですが、銀塩(AgI)として水に不溶性になることがわかりました。・・・
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その後の調査で、銀と同じような性質の銅(Cu)との化合物CuIが水に不溶性であることを調べました。
 ウィキペディアによれば、
CuIは
「・・・人工降雨剤など幅広い分野で用いられている。ほぼ白色の粉末で水には難溶であるが、ヨウ化物塩の濃い水溶液やアセトニトリルなどには錯体を作りながら溶ける。」
本文を読む

⇒CuIが放射性ヨウ素結合化合物でないとしても、今回のヨウ素化合物によって、中国などが実施している人工降雨の触媒剤として実用化していることがわかりました。
 CuIもしくは同等の作用をもつ物質について別途、エアロゾルに係る記載として調べたいと思いました。
 即ち、エアロゾルである降雨剤の分布多いところでは局所的に降雨が促進される。ゲリラ雨のような
異常気象の要因のひとつ考えられます。


 また、「放射性同位元素の化合物」*の調査から、改めて認識したことは環境中には、核分裂反応物質として、全ての元素の放射性同位元素が存在することであります。今まで、質量数約60~170と誤解していましたが、つまり、原子量1の水素(H)から原子量約240のウラン(U)、プルトニウム(Pu)までが範疇にはいっていることがわかりました。

放射性同位元素に係る記載
文部科学省 
別表第七 
「放射性同位元素を吸入摂取又は経口摂取した場合の実効線量係数等」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/ssiryo97/
06021707/002/003.pdf

(個人的メモ)
 核分裂反応生成物質は未反応の原料(ウラン、プルトニウム)および別表も含めて、全てを上記のセシウム、ヨウ素を含有する化合物の対象として考える必要があり、単純な複合金属の化合物ではなく、加えて黄砂の微粒子で観察されたSOx、NOx、COx、さらには温室効果ガスの成分であるメタンガス、フロンガスなど有機化合物、および黄砂、火山灰の微粒子を含めたハイブリッドな微粒子の集合体まで考慮すれば、Csでも水に不溶性になるのでは?・・・。
分析して同定することはかなり難しい技術であると想われる。
* 
周期律表は別紙参照

 原発ピットからの海への表面的な流出止まったようですが、上記の大気中の水不溶性と一見矛盾しているようですが、水中にてイオン化、水溶化しやすいセシウム、ヨウ素などの地下水脈への浸透拡散汚染が心配されます。

 今後は、臨界核分裂(大火事)がないように、また、半減期の長いセシウム、ストロンチウムなどの放射性物質のエアロゾルを体内に吸引しないように祈っています。


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