水徒然

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環境放射線量の変動メカニズムに係る記載(その1:環境放射能量の変動要因の整理)

2012-03-17 | 日記

'12-03-17
 既報にて、環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察をしました。

 一般的には
1)多核種からの崩壊放射線に見合った測定器を使用していない
2)測定場所、センサー位置(高さ、向き)の違い、
3)測定雰囲気(晴雨、温度、湿度、風など)の違い
4)測定対象の性状(固体/液体/気体、含水状態、嵩密度、形状など)の違い
によって放射線量が変動するためと思われます。

 しかし、よく解らない変動要因(メカニズム)として、
1)地震の前兆として放射線値が一時的に減少する爆縮現象 
「・・・A7HOQ提唱だが清瀬コスモスさんが過去4年間の計測レポートで的中率10割近い前兆現象。震源地や規模までは不明だが、概ねM6以上の地震の2日前くらいから起きる現象・・・
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別報にて、検討中の「地震予兆」との関連があるが、
 そのメカニズムは不詳。


2)マイクロホットスポットの出現 
「・・・南相馬市の市民団体「フクシマの命と未来を放射能から守る会」(小武海三郎代表世話人)は20日、市内に「高い放射線量の物質が散らばっている」として、早期の徹底調査と結果の公表を桜井勝延市長に求めた。
 守る会によると、昨年12月、同市内のコンクリート製駐車場から土壌100グラムを採取、神戸大に分析を依頼した。その結果、1キロ当たり換算で、100万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したという。また、土壌は「α線、β線も高い」として、核種検査も求めた。・・・
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本件、既報の記載で、ベクレル測定方法などによって、測定値が変化することから、α線、β線の混在が推察されます。
 また、今回は放射線量の高い環境下、適応性の有るという放射能を吸う藻類(地衣類などが発見されています。
 
3)放射性元素の半減期縮小現象
放射能除去法纏めサイト
「・・・世界各地で炭素14など放射性元素の半減期縮小が報告されているが、太陽活動と同期し、他の傍証も考え合わせ、ニュートリノに拠る現象だとの説が挙がっている。・・・アーク放電・永久磁石・亜臨界水等や利用機器(廃棄物処理装置等)には除去効果がある。
・・・各還元水素水企業に、機器を通した水の放射能数値が激減したとの報告が、検査機関から相次いでいる。これらは"珪素触媒"や"電気分解"に拠る水素ラジカルの溶存水で、酸化還元電位が非常に低い。 「畑に散水を続け、自然放射線の値になった」との報もある。特に「500mlのペットボトルに水素カプセルを入れると数値が半減した」事例は、錯体効果や下方移動が考えられず、元素変換以外に有り得ない。・・・
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4)除染どころか消染可能!?な微生物(細菌)の作用
 (フォト蔵 P1010469 )
・・・一般的に微生物は放射能に弱いと考えていたことに相反して、EM菌は放射能に強い」という。
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⇒消染効果については不詳ですが、環境放射能の除染機能のメカニズムとして個人的に着目したい。

 本件に対する見解として
環境カウンセラーNK生の環境オピニオン帳によれば、
(一部割愛しました。)
http://jjs.at.webry.info/201109/article_9.html
「No.490 EM菌で放射性物質が消える!?  余りにも非科学的な話
・・・放射性物質は雨や風などの影響で、時間が経つと、流されたり、地中に染みこんだりで線量が下がる地域が出る一方、汚染水が貯まったりで新たに線量が高いところ(スポット)ができるだろう。汚染地と汚染量は絶えず変化しているので、地域を細かなメッシュに分けて、頻繁に測定しないと、思わぬところで高被曝を受けうることにもなりかねない。

 放射性物質の除去に有効とのうたい文句で、EM菌がPRされていることが分かって驚いた。
EM菌は生ゴミの処理に有効ということで注目を浴びたが、あまり効かないとか、全くのインチキとか、とかくの評判もある。理屈からすると、EM菌自体は乳酸菌なので、漬け物と同じ原理で生ゴミを発酵させて堆肥にすることにはそれなりの効力があるだろうとは思う。自分でも使っても見たがそれなりだったかと思っている。しかし、堆肥化までには、温度条件にもよるが相当の時間がかかり、即効性はないと思われる。

 東日本大震災の被災地の臭気低減にEM菌液を散布しているのがニュースになったが、効果があったのか、なかったのかの続報はない。発酵が効果の原理だすると、臭気消しに散布してもあまり効果が出るとも思えない。少なくとも即効的な成果はなかったろう。
EM菌液で放射能が消える、これは明白な誤りだ。放射性物質が何かと化合して放射能が消えることはない。もちろん放射性物質が分解されたり、何かに吸収されて放射能が消滅することもない。EM菌液を散布してそこの線量が下がったなら、それは水で洗ったのと同じで、放射能を洗い流したか、土壌に潜り込ませたということだ。表面的な線量は下がったかもしれないが、放射能が消えたわけではない。EM菌が食べて分解したわけでもない。どうしてそんな単純なことをEM菌に結びつけるのか、そこが理解できない。

 この話で怖いことがある。それは洗い流した場合、放射性物質が流れていった先である。下水管を通って浄水場にはいれば、そこで汚泥として捕捉することになる。ところが洗浄した水がどこかに流れていく場合、行き先によっては線量がやや高い、いわば放射能溜り(SPOT)を作ることがあろう。そこは明らかに危険だ。・・・」という。


⇒環境放射線低下のメカニズム自体も個人的には不詳につき、
引き続き追加・更新・修正したいと思っていますが、

 正体不明の核種からの放射能のベクレル値変動の実態
(中身と含有量、組成)

に対する定量分析・解析技術の進展に係る検索が必要と推測される。
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