寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第2843話) すばらしい体験

2019年09月20日 | 行動

  “お盆休みの最中、次男と私は憧れのナゴヤドームのマウンドに立ち、大観衆の前で投球しました。一通のはがきが届いたのはその十日ほど前。「スピードボールコンテスト当選のご案内」と書かれていました。驚き、喜び、そして緊張してきたのを今も覚えています。
 翌日から毎日、次男とキャッチボールをしました。野球部の次男と元ソフトボール部の私の目標は、もちろん記念品がもらえる球速80キロです。これまで何度もキヤッチボールをしてきましたが、こんなに真剣に投げ合ったことはありません。  そして迎えた本番。投球順は私が四番、次男は最後の投球者の五番目でした。大観衆の前でどれほど緊張するだろうか、どれほど本来の力が出せるだろうか。不安に押しつぶされそうでした。でも、いざマウンドヘ向かって走って行くうちに、不安は不思議にやる気に、さらに興奮へと変わっていきました。
 「絶対、80キロ」と思い切り投げた結果、私は惜しくも77キロ、次男も76キロと二人とも目標達成とはいきませんでした。それでも大観衆の前で投げた感動、達成感は、生涯忘れることのできない思い出となるでしょう。次男とのキャッチボールの日々も含め、すばらしい体験となりました。”(9月3日付け中日新聞)

 名古屋市のパート・山田さん(女・48)の投稿文です。ボクはナゴヤドームに年数回出かけている。そして、いつもこの「スピードボールコンテスト」を見ている。それを実際に体験された人の投稿である。
 こうして投稿されるといろいろ知らないことを知る。そして何事もその裏にはいろいろな思いが詰まっている。応募して当選してその機会を与えられる。そして、80キロ以上出すと記念品がいただける。山田さんはいい体験をされた。これまで何度も息子さんとキヤッチボールをされてきたが、こんなに真剣に投げ合ったことは初めてと言われる。それは目の前に大きな目標があったからであろう。そして何万人という目の前で投げた感動と達成感、それが生涯忘れられないものというのは言うに及びません。いいことずくめでした。そして、それは応募するという、積極的に望もうとする行為から生まれたことです。やろうとしなければ何事も生まれてきません。一歩踏み出す、何事にも大切です。ボクも余生、余生などと言っていらず、まだ25年あると思って、いいと思うことは積極的に望みたいと思い直しています。


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