寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3687話) 中日ビル

2024年06月23日 | 人生
 “新たな中日ビルが名古屋市中区で全面開業した。1966(昭和41)年にできた旧ビルには私が小学生のとき家族でよく屋上の回転展望レストランに行った。「名古屋テレビ塔」やデパートの屋上遊園地を見つつ、ほぽ1時間で1周する都会の眺望を楽しんだ。大人になっても脚本家の講演を聴いたりクリスマスイルミネーションを見たりするために訪ねた。建て替えが発表された後の2018年夏、同僚と見納めとばかりに屋上ビアガーデンに行き、記念写真に納まった。
 新ビルでは歌手宇崎竜童さんの弾き語りライブを聞き、78歳と思えない声量に元気をもらった。今後も折に触れて訪問したいと思っている。”(5月23日付け中日新聞)


 愛知県北名古屋市の訪問看護師・古橋さん(女・59)の投稿文です。「中日ビル」、この地域の人には何かと思い出があるであろう。できたのが昭和41年とは、ボクが名古屋へ通勤し始める少し前である。回転レストランには1回だけ入ったことがある。そしてこの文を書きながら、思い出したことがある。このビルに入っている会社に就職試験を受けに行ったことがる。その会社に行っていたら、別の人生になっていたであろう。新ビルの完成も新聞で知ったのみで、まだ行っていない。いつになるか分からないが、行ってみたいものである。
 ボクがこの投稿文を取り上げたのは、別の思い出があるのである。妻と知り合い、結婚も約束した。妻は料理を習いたい、と言うことで、このビルでやっていた料理教室へ通うことになった。そしてボクは、この教室の終わるまで、ロビーで妻を待っていたのである。そしてデートの出かけた。青春の思い出である。