寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3686話) 笑う家族

2024年06月21日 | 人生
 “私は20年後、好きな人たちに囲まれて皆と笑って生活していたい。好きな人たちは思いつく順に友人、両親、未来の奥さんか。
 私にとっての身近な大人である両親はいつも笑顔で、はたから見ても人生を楽しんでいるのが分かる。おそらく大人は、子どもの私からしたら想像できないぐらいの苦労やつらさもいろいろあるはずだろうに、そんなことはみじんも感じさせない。そんな両親がいつしか私の憧れとなり、今属するこの家族みたいな家庭を自分も築きたいと思うようになった。この前亡くなった祖母が言っていたように「笑う家族には福来たる」は真理だと思う。
 私にもこの先、さまざまな壁が立ちはだかるだろう。その都度、笑い飛ばしてやろうと思っている。何たって私は「笑う家族には福来たる」を実践した加藤家の一員なのだから。”(5月22日付け中日新聞)


 岐阜県土岐市の中学生・加藤さん(女・14)の投稿文です。中学生が、自分の両親について、また家族についてこれだけのことを言う、これはできることではないと思う。「笑う家族」と誇りに思っている。そしてそれを将来の自分でもありたいと思う。まさに背中を見せての子供の教育である。子供は親の背中を見て育つ。「笑う家族には福来たる」、また「笑いは人の薬」という言葉もある。笑いは薬と同程度の効用がある。いや、薬以上だと思う。薬には副作用もある。笑いにも副作用があるとすれば、それは良い副作用である。どんどん人をにこやかにしていく。ボクも昔は「笑顔の〇さん」と言われたものである。いつしかそれを忘れていた。最近少し取り戻してきたと思う。人生晩年に向けて、より良い人生にしていきたいものである。それにしても加藤さんの「加藤家の一員なのだから」の言葉には驚いた。素晴らしい。