適材適所の会 新着活動状況

私たち適材適所の会は、「国産材の持続的活用と環境の両立」の大切さを
「木育」を通して訴えていく活動をしています。

木の楽器はマネできない!!

2009-08-26 11:53:24 | 木の話し
『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



20世紀、プラスチックをはじめとする安価で加工しやすい人工材料がつぎつぎに生み出されました。

その結果、多くの木製品が身の回りから消えてゆきました。

しかしながら多くの楽器が今なお木で作られています。なぜ木なのでしょうか?

「見た目が美しいから」「伝統を重んじるから」・・・でもそれだけではありません。

まず、木は軽いけれど強いため、音を速く伝えると同時に、与えられた力を

効率よく音に変えることができます。

また、方向によって性質を変える、適度に振動を吸収する、といった特性が

組み合わされることにより、多くの音の成分を含みながらも不快な音の成分は含まない、

豊かで柔らかい音色が生まれます。木琴の音板(叩いて振動させる部分)や

弦楽器の響板(弦の振動を音に変える部分)にとって、とても重要です。

スピーカーもそうですよね。

いずれにしても木製楽器の響きは、木の持つさまざまな性質のバランスのうえに成り立っています。

これを人工的に作り出すことは容易ではありません。

音とは関係ありませんが、木の持つ優れた耐久性も、楽器にとって大切です。

高級楽器の中には、何百年にもわたって使われているものがあります。

もちろん必要に応じて補修しながら、大切に永く使う。

もちろん、大切にするのは楽器だけではないですけどね。