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XupperのDLCP機能

2007年02月12日 | Xupper共通・その他機能

Xupper(Advanced)の機能にDLCPという機能があります。

このDLCPという機能は、Data Life Cycle Procedureの略です。
DLCPという機能を作成した目的は、①データ操作の部品化と再利用②データ操作定義の標準化③下流への接続性向上の3つです。

①データに関する操作を部品化

Xupperの画面設計、帳票設計の機能としてデバイス設計やGUI設計という機能がありますが、これらの機能では、画面レイアウト・帳票レイアウトを定義し、レイアウト上に定義されているフィールドに対する編集仕様、チェック仕様、イベント仕様を定義していくことができます。

また、プロセスとエンティティ間でCRUDを定義し、更新仕様タイトルごとにフィールド更新仕様を定義することができるようになっています。

しかし、これらの編集仕様、チェック仕様、イベント仕様、フィールド更新仕様というのは、あくまでテキストで定義することが基本です。

これらの仕様をプロセスに定義するのではなく、データに対する仕様としてデータ側に定義します。
そのことにより、同じ仕様を異なるプロセスで重複して記述する必要性をなくし、同じ共有することにより処理の正規化を実現していきます。

②データ操作定義の標準化

また、編集仕様、チェック仕様、イベント仕様、フィールド更新仕様については、テキストで自由に入力することができるようになっています。

エンドユーザさんには平易な日本語で仕様を記述することにより、理解をし易いというメリットがある反面、記述方法が標準化されていないというデメリットも存在します。

そこで、記述内容を形式化し、ウイザード形式で仕様を定義するようにしていきます。

そうするこにより、データ操作定義の標準化を実現していくことを目的としています。

③下流への接続性向上

画面レイアウトやエンティティ関連図の情報をソースに展開するということはこれまでにもいくつかのツールと連携して実施してきましたが、処理部分については手作業で行うということがほとんどでした。

仕様がアナログ(テキスト)で記述されていたため、ほとんど連携することができなかったわけです。
しかし、DLCPを使用して仕様を定義することにより、仕様をデジタル的に表現することが可能となりますので、その内容を下流ツールへ連携させることにより、連続性(ソースコードの生成率)を向上させることが可能となります。


【図】DLCPの位置付け

DLCPを定義することにより各工程で以下のような効果も期待できます。
 
<<開発上流工程>>
    エンティティ属性 vs デバイス CRUDマトリクス生成の自動生成
    重複かつ不整合データ操作記述の排除
<<開発下流工程>>
    様々な形態での下流ツールへの接続が可能 
    DAPはダイナミックSQLとして接続 
    BPはDLL、ストアードプロシジャー、DBコンポーネントなどで接続
<<保守工程>>
     様々なインパクト分析が可能
     変更による波及効果の防止

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