”作業指示”で作業工程まで指示するといった場合、さまざまな作業(工程)を指示する必要があります。
”作業指示”で指示する”作業工程”は、”工程手順”、”工程手順明細”及び”工程手順明細関係”で規定された製造工程の手順情報をもとに作成します。
ここまでで、説明してきた工程手順関係の構造を整理すると、以下のようになります。
”製品”と”工程手順”では、その製品を製造するための手順として、どのような手順があるのかを管理しています。(製品を製造する手順が複数ある想定です。)
また、”工程”では作業工程として、どのような工程が存在していのかを管理し、この工程を組み合わせることにより”作業手順明細”を定義していきます。
”工程手順明細関係”とは、工程間にどのような関係が存在するのかを管理しています。例えば、Aという工程が完了するまではBという工程を実施することができない、とかCという工程が終了後1週間後でなければDという工程を開始できないといった情報です。
上記の工程に関する情報を元に、作業指示を組み立てていきます。
<<作業指示の基本構造>>で前述しましたが、作業指示の基本構造としては、”作業指示”と”作業指示明細”が存在しています。この”作業指示明細”において工程手順を指示するようになります。また、工程手順間にはさまざまな関係が存在していますので、その関係を考慮し”作業指示明細関係”の情報を作成していきます。
”工程手順明細関係”の情報がマスタで、その情報を参照し、”作業指示明細関係”の情報を作成します。(マスタの情報を一部変更して登録するということもありえます。)
(図2)工程手順と作業指示
各製品ごとにどのような手順で製造するかは”工程手順”情報として定義されていますので、”工程手順”を元に作業手順の作業指示を行います。
”工程”から”作業指示明細”にリレーションを定義することも考えられますが、その場合、”工程手順明細”で定義されていない工程を指定することが可能となります。(マスタの情報を元にデフォルトの”作業指示明細”を作成するが、作業指示入力画面で”工程”マスタから必要な工程を選択し追加したりします。)
今回のモデルでは、”作業指示明細”で指定できる工程は、”工程手順明細”で登録されている工程のみを対象としています。
また、”工程手順明細関係”から”作業指示明細関係”のリレーションは、どの工程間の関係を適用したのかを管理するために定義しています。
通常、作業指示に対して、作業実績を管理していきます。作業指示と作業実績の関係ですが、前述の「取引間の関連パターン」を適用することにより、関係を整理することができます。
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