Marexar 135mm F2.8 | |||
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F2.8 |
フォーカス | MF | 画角 | |
レンズ構成 | *群*枚 | 対応マウント | M42 |
絞り羽枚数 | 6枚 | フィルター径 | 55mm |
焦点距離 | 135mm | 最大径×長さ | 66x84 mm |
最短撮影距離 | 1.8 m | 重量 | 375g実測 |
これ、M42マウントのペトリカメラをオークションで落札したらおまけについてきました。狙ってた50mmのM42マウントレンズはなんとペトリのものじゃなくて更に修理不能!でも、おまけのこのレンズは使えそうだったんですが・・・曇りがかなりあったので分解してみます。
まず、カニ目ラジペンとゴムで化粧リングを外します。最前端のレンズを押さえているリングが見えます。
押さえリングをゴムで回して外します。タコ棒で1枚目のレンズを外しエタノールでレンズ裏端部の曇りを拭いて綺麗にしておきます。
ラッパ形状のスペーサーを外し2枚目のレンズもタコ棒で外して同様に両面の曇りを取ります。奥のレンズも拭いて綺麗にします。前側からはここまでで3枚目のレンズは外せませんでした。前側を組み戻して次は後ろ側から分解してみます。
後ろ側1枚目のレンズを押さえていた部品をカニ目ラジペンで外します。タコ棒で外して裏側を掃除でも表側は完全に斑にコーティングが取れていて直りそうもありません。レンズを外してかなり奥のほうにある次のレンズを割り箸の先に綿棒をくくりつけてカビキラーで掃除すると最後端のレンズ以外は綺麗になったので組み戻して一旦終了します。
表示されている最短撮影距離は1.8mです。ここで絞り羽が開放のまま動かないことに気づきました。絞りが調整できないと使えないのでマウントを外して絞り機構を見てみます。
マウント面の小ネジ3本を抜いてマウントを外します。マウント部が外れると中野機構が見えるので原因は少し油分で羽の動きが悪くなっているのと羽と連動しているピンの動きも悪いためと分かりました。ただそれだけではなくてAUTOのM42にある押し込みピンを用いた連動機構は壊れやすいものも多くこの個体のなんか壊れそうだしミラーレス一眼やKマウントで使う場合じゃまなだけですから、思い切って外してしまいました。これでフリクションの原因がなくなったので絞り羽も問題なく開閉できるようになりました。コーティング剥離はありますがNEXにつけて試写してみます。
NEX-C3 1/3200秒 ISO-200 明るい日だったので絞り気味です。ただ酷いコーティング剥離の割には普通に撮れます。というか、とびっきりではないですが割と精細感も良い方かも知れません。
NEX-C3 1/1000秒 ISO-200 案外写りは良い方なような気がしてきました。色の出方が好きな感じで赤が自然です。見たままの赤です。
NEX-C3 1/2000秒 ISO-200 非常にフラットな描写で色載りもよくていいレンズじゃないですかあ。まあまあの性能であることが分かったこのレンズMarexarって、なんですか?made in japanって書いてあるから日本製であることは確かなんですが・・・聞いた事もないブランド名です。でもここまで写るんですから三流メーカーではないでしょう。ネットにもその素性はほとんど明らかにされてませんし、まさに正体不明のレンズなんですね。
小堀製作所が、丸和商事から依頼されてOEM生産したらしいってのが、有力な説ですねぇ。フォーカスリングのゴムの模様や全体の感じが、よく似た個体を見た記憶があります。