レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F1.8 |
フォーカス | MF | 画角(35mm換算) | |
レンズ構成 | 4群6枚 | 対応マウント | ペトリマウント |
絞り羽枚数 | 6枚 | フィルター径 | 52mm |
焦点距離 | 55mm | 最大径×長さ | 61x40 mm |
最短撮影距離 | 0.6 m | 重量 | 198g |
最大撮影倍率 | 発売 |
同じペトリV6についていました。第373沼で紹介したC.C AUTO PETRI 55mm F1.8と外観は同じなんですが重さがまったく違います。分解掃除したら違いがあるかもしれません。
またまたいつものように、絞り前後のレンズが汚れています。まず、フィルターブラケットを外しました。ここまでは前回と同じです。ここですでに疑問は解けました。ヘリコイドの部分の材質が前のものは真鍮だったのに対してこの個体は銀色のアルミ合金を使ってます。
フィルターブラケットが外れたところです。ヘリコイドがアルミだから全然軽かったんですね。前玉の押さえリングを回します。前玉群全体が外れるのを期待してましたが残念ながら外れたのは押さえリングだけ。
前玉群が全然外せません。固着してます。このまま続けると壊しそうなので・・・
前玉からのアプローチは諦めて後ろ玉からやってみます。まずカニ目溝のある押さえリングを回すと残念ながら回って外れたのはこのリングだけ。
最初のリングを外すと奥の溝にカニ目ラジペンの先がかかるので、ここも堅かったですがなんとか回ってはずせました。
絞りを全開にして前玉群の一番後ろのレンズのカビをカビキラーで掃除します。
前から見ても綺麗になってます。後ろも外した後玉の裏のレンズを掃除してok.組み戻して終了なのです。
6枚羽の絞りと特徴的なペトリマウントはそのままです。ペトリ、栗林写真工業(ペトリカメラ株)は、庶民のカメラを目指したのか一眼レフでもV6などはニコンに一眼レフの半額という低価格さだったが、そのメカニズムは独自性は非常に興味深いです。カメラ製造の歴史は小西六についで古いのですが、一眼レフカメラ生産時は下町の町工場がいきなり当時の他社最先端機種と肩をならべるカメラをしかも半額で作り上げたことに驚きがあったようです。今見ても他社製品とは明らかに異なるフォルムとメカニズムで魅力にあふれています。いまでも会社自体は存続しているそうですが初めてイチガンレフを造ったころの技術者の方はもういないでしょうね。非常に設計能力と独創性の高い技術者がいたんでしょうね。