たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第366沼】OLYMPUS 35Ⅳa前期型です。レンズの曇りがとれませんでした。

2014-09-04 00:03:04 | アンティークカメラ

OLYMPUS 35Ⅳaの前期型のようです。後で出てきますがフィルムを後ろから押さえてる圧板に薄いガラス板が使われています。レンズがZuiko FC 40mmf3.5(3群4枚)です。シャッターはCOPALの1/300秒までのもの。写真のようにレンズの右下にシンクロ端子があります。これらの特徴から多分OLYMPUS 35Ⅳaの前期型と判断してます。製造年は1953年。年月を感じさせますが比較的綺麗だと思います。

ファインダーに距離合わせの機能はありません。KODAK Retina Ⅰと同じで距離は目測で合わせます。レンズ右のレザーには、made in Japan と刻印されています。

後側の右下のレザーにOLYMPUSと書いてあります。

質実剛健的軍艦部です。ホットシューの部分がアルミ押し出し材で出来てますよね。

底面です。超シンプル、右のSとOの刻印があるダイヤルが後で驚かしてくれました。

自社製Zuiko F.C.4cm f3.5(3群4枚)レンズです。左上にあるのがシャッターチャージレバー。

ファインダーは大体の構図を決めるくらいしか用途なし。でも見え方は、すっきり綺麗に見れますよ。

シャッターの切替レバーです。Aは普通に使う位置で右のフィルム巻上げダイヤルを巻いて1コマ分フィルムを巻き上げて1回シャッターが切れます。Dは何回でもシャッターが切れます。Rはリバースで撮影後の巻き取り用です。

これが巻き取り用のダイヤル。

レンズ周りがメカメカでかっこいいでしょ。距離指標がフィートなので分かり難い。

このダイヤルの赤いポチをOの位置に回して

引くと、裏蓋と底がセットでがばっと外れます。これには、かなりびっくり!最初は、どうやってフィルムを入れるのか分からなかったので、こんな開け方するとは思いませんでした。 フィルムを入れてみます。巻き取りダイヤルが上に引き上げれないのでフィルムが入れにくい。この後の型では引き上げ可能に改良されているようです。また、さすがにこの構造ですから少しガタ感があります。光が漏れて入ることはないと思いますが・・・

写ります。けど白っぽい。

フレアとかのレベルではございません。普通に晴れの日だったんですが、霧の朝みたいです(笑)

独特の雰囲気。今回はキタムラさんで現像から直接データCD化してもらいました。画素数は少ないですがWEBで使うだけなら十分だし、変な色にもならないからいいかもしれないです。ただ繊細さは出ませんからプリントした写真を通常のスキャナーで取り込むのが一番綺麗にデジタル化できそうです。

露出不足気味だったか黒っぽい部分が粗いです。フィルムカメラは露出オーバー目の方が写りはよいと聞いたことがあります。デジカメと逆ですよね。

 

レンズがめちゃ曇ってたので分解してみます。

カニ目溝(外側)で回すと後ろ玉がごそっと外れます。10枚の絞り羽とその奥にレンズシャッターが見えます。塗装とかはなくて素材色ですね。

 

この曇りは拭いても少し綺麗になったくらいで結局とれませんでした。写りは少しは改善したんじゃないかと思うのでまたフィルム入れて撮ってみたいですね。