喜光寺
阪奈道路宝来ランプから奈良市街に向かうと,すぐ左手にどこか見覚えのある堂があります。
現在の喜光寺本堂は,室町時代の再建ですが,行基が東大寺金堂を建立する際の参考にし
たと伝承されており,大仏殿の十分の一の大きさで「試みの大仏殿」とも呼ばれています。
法華寺
平城京宮跡を北側に回り佐保路に入ると,西ノ京や奈良市中心地とはまた違った
静かな風情を味わうことができます。法華寺は奈良時代,745年(天平17年)
藤原不比等の邸宅跡に光明皇后が皇后宮としたところで,その後,「法華滅罪寺」となり
国の総国分尼寺となりました。
海龍王寺・五重小塔
法華寺の東北に海龍王寺はあり,奈良時代の記録では「隅寺」と記されています。
境内から飛鳥時代の瓦が出土していて,奈良遷都以前から前身の寺院があった可能性が
あるといわれます。写真は西講堂内に安置されているもので,高さ約4mの小塔ですが,
奈良時代の作として国宝指定されています。