堂宇の光影

寺院建築の優美さ・秀麗さを追いかけています。
最近,更新に取材が追いつかず・・・
今しばらくお待ちください。

法隆寺・夢殿

2011年10月10日 | 奈良
法隆寺東院伽藍にある夢殿は,奈良時代初期,行信僧都が斑鳩宮の旧地に聖徳太子をしのんで建立されたとされます。
日本最古にして最も優美といわれるこの八角堂を訪れるに,私は陽が西に傾いた頃が好きです。
明治時代,フェノロサによって,1300年の封印から解かれた救世観音の逸話,それが太子の等身像ともいわれ,さらに
像の手が持つ宝珠の意味,そしてなによりこの堂が夢殿と呼ばれる隠された意味など,聖徳太子にまつわる伝承に思い
をめぐらすには,夕暮れ間際の朱の光が似合っているように思います。
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