熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

コピ・ルアク ~マレージャコウネコの糞から摂る珈琲~

2011年08月10日 17時35分26秒 | 食べ物情報・レストラン

先日 マレーシアの新聞 「南国新聞」に コピ・ルアク が掲載されました。

 

実は 日本のあるお友達から 日本のお店で コピ・ルアクがおいしかったと 伺いました。

そのお店では 1杯1800円。

そういえば バリ島に行ったときに 猿の糞からとれる珈琲と猫の糞から取れる珈琲を作っている工房見学をしたのでした。

それを 思いだしたところ 南国新聞にも 偶然にも 記事が出たのです。

こうなれば 日記に書くしかありません!

 

こちらが そのマレージャコウネコ。 インドから東南アジアに住んでいて 体長60cm

この猫を マレーシア ・ インドネシアでは 「ルアク」と呼んでいます。

コピは コーヒーのことですから コピ・ルアクは マレージャコウネコ・コーヒー。

 

 

この山猫は 家畜の鳥やは竹を食い荒らすこともあるので 農民には きらわれますが

反面 「黄金の糞をする猫」として だいじにされています。

ルアクは マレーシアのコーヒー農園に潜り込んで コーヒーの実を食べます。

そして 実は消化されますが 種であるコーヒー豆は そのまま糞として排泄されます。

糞をきれいに洗って摂りだしたコーヒー豆は 

ジャコウネコ腸内の働きや腸内細菌による発酵によって、コーヒーに独特の香味が加わるというので

珍重されるのです。

それでは ルアクを飼育すればいいではないか  と思うのですが

ルアクは獰猛で飼育は不可能と マレーシアでは言われており マレーシアでは飼育されていません。 

農民は コーヒー農場近辺のジャングルで 猫の糞を探すのです。

コーヒー豆を食べたルアクの糞は 独特の強いよい香がするので すぐわかるのだそうです。

とはいえ この採取方法ですから、希少価値があり 世界一高いコーヒー豆と言われ

1kg1000ドル (3100RM) もするのです。

 

クアラルンプールのコーヒー専門店では 1杯 168RM  ジョホールバルでは 145RMくらいだそうです。

つまり 日本円換算で 1杯 4300円~~~~~~~

インドネシアでは 800~1000.円

 しかし インドネシアでは ルアクを飼って コーヒーの実を食べさせ 糞を回収する仕事が

ちゃんと あります。

それにしても たいへんなことは 確実です。

コピ・ルアクは、「ジャコウネコの排泄物から集めた世界一高価なコーヒー」として、1995年にイグノーベル栄養学賞を授与されました。

新聞によると ルアクは 良質のコーヒー豆しか食べないとか・・・・

まだ 大規模にルアクの糞を摂るシステムがないので とうぶん 貴重なコーヒーであり続けると思います。

インドネシア国内では、有力イスラム団体がコピ・ルアクを「不浄」として禁止法を提案したそうです
しかし 、排出される豆は皮に包まれていることや焙煎前に洗浄していることが理解され、その後イスラム法で正式に認められたということです。

イスラムは 食べ物には 厳しいですね。

なんでも 料理に生かす中国とは かなり違います。

私は 猿の糞からとったコーヒーを バリ島でいただきました。

おいしかったですが 平素は コーヒーが苦手なので・・・・・・コーヒーは大好きなのですが あとで胃が痛くなることがあるのです

それで カプチーノかラテにします。。。。若いころは よくストレートで飲んだのですが 今は 無理。です。

猿だの 猫だの  コーヒー物語は 奥深い。

マレーシアのジャングルから 日本のおしゃれなお店へ・・・・物語は 続くのです

コメント (2)
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