夜の8時過ぎに電話が鳴ったので、表示を見ると近所からだったので電話に出たが、イノシシがいるので来いとの事てある。
夜だから鉄砲が撃てないので無理と断ったが、取りあえず来てくれと言っていて拉致があかないので行くことにした。
その家の裏に向かって10メートルくらいの所に懐中電灯を照らしていてくれて、何か動いているのがボンヤリと分かった。
瓜坊(イノシシの子供)の少し大きいのらしい。 そこから動かないのでどうも先日罠を付けたまま逃げた奴らしい。
罠が取れないうちに、ここは有害の許可が下りてるので、パカーンと叩くかと思って周りを見る。
近くに足場用のパイプがあり、長さ5メートル、重さ3キロぐらいだが当たれば死ぬだろうと振り上げて打ち下ろした。
瓜坊と思っていたら、それはイノシシの頭で胴体の部分が側溝の中に入っていて、体が全部見えた。 大きすぎる。。
慌てて逃げたが、そこからイノシシは動かない。何処かに罠がひ掛かっていて動きが悪くなっているらしい。
弱った。このイノシシが人を襲って怪我でもさせたら新聞沙汰で済まないだろう。 責任問題になるのでどうにかしなければ。
持っていたパイプをイノシシに向かって打ち付けるが、ゴムまりを叩いているように弾んでいるだけでビクッともしない。
仕方ないのであちこちと手配して応援を呼んでどうにか止め差しが出来た。 夜で真っ暗なので後処理は次の日にすることにした。
朝、処理に行くとイノシシの大きさにビックリした。昨日は暗くて分からなかったが100キロは軽く超えるイノシシである。
こんなイノシシに鉄パイプで向かって行ってたのか、明るかったら絶対してないだろう。良く無事だったと胸をなで下ろした。
このイノシシは檻にも罠にも近づかなく、賢くてこの数年目撃しても獲れなくて困っていたやつである。 と思う。
この辺を掘りまくっていて昼間も時々目撃するので、なぜ獲れない、獲って欲しいと言われていた、イノシシと思うので良かった。