山と酒の日々

南駒ケ岳~仙涯領~越百山テント泊周回

2019/10/15(火)~10/16(水)



< コース・コースタイム >
10/15 駐車地点4:11 - 4:32工事ゲート - 5:45南駒ケ岳、越百山分岐 - 6:15南駒ケ岳登山口(4合目) -
13:04南駒ケ岳13:08 - 14:43仙涯領 - 15:15幕営地点

天気予報を信じて有給をとった。 予定山行は鳳凰三山、アサヨ峰、駒津峰を縦走するつもりだった。
しかしやってきたのは台風19号だ。長野県も甚大な被害がでた。 北沢峠への林道も通行止め。
行先変更を迫られる。 ほかに行きたい所はたくさんあったのでそんなに迷わず、今回のお山に決めた。

この頃は本命の山、第2希望の山、と複数の計画を準備する傾向がある。天気予報を常にチェックして、
折角の山日和を逃さないように心掛けてる・・でも結構その過程に時間がかかることもあるので、なにかと気ぜわしい。

前夜5時間かけて中津川インターから国道19号線(御嶽山と同じ道)を経てとりあえず伊那川ダムの工事現場
付近まで下見する。 路駐禁止の看板があるので明日は迷惑がかからない場所に車を止めようと考える。
さすがにここで車中泊は怖い!  ので・・、国道に戻って道の駅で車中泊にした。

3:00起床。伊那川ダムに向かう。当然一番乗り。真っ暗~~!!4:10歩きだす。 霧雨が降っている。
こんな暗闇に一人で林道を歩く私って・・・・!! はっきり言って自分が怖い。 





伊那川の沢音が暗闇に響く・・。下調べ段階でこの川の危険度は低い事は分かっていたけど、ちょっと不安。

南駒ケ岳、越百山の分岐に着く頃には明るくなっていた。南駒ケ岳へのルートへ進む。





ここから約1800mの標高差を登る。(駐車地点から計測するともっとするかな)ザック重量約17キロ。



今回はこれまで感じたことのない気持ちが初っ端、でてきた。 『止めたい。行きたくない』
重さに負けていた。 ぐっと堪えて歩き進むうち、少しずつ重さにも慣れてきた。 





標高2500位まで、樹林帯登り。ルートは下草の処理、ハイマツ帯の枝打ちができていないので、とても進みにくい。
靴下まで濡れてしまった。替えの靴下も準備済なので安心。









稜線にでると、ハイマツ帯と岩稜帯(そんなに大したことはない)のミックス。時々進路が分かり辛く、赤い
マーカーを探しながら進む。






















ガスの中、南駒ケ岳山頂。ほどなく越百山から男性3人組もやってきて写真撮影タイム。
越百小屋は開いているそうだ。事前情報では小屋閉めしてるらしかったのに・・。





計画の一つに避難小屋泊があったが、進行方向とは逆方向なので、時間が無駄だ。越百小屋方面へと進むことにする。
仙涯領を通過してからこの後の事を考え始める。結構足が疲れてるので。









越百小屋へ日没までに到着できるかな?? 先のルートの状況も不透明。だったら稜線上で幕営したほうが賢明かも・・。
先行き不透明感が頭を占めて、結局稜線上緊急テント泊へと決める。 この時はヤレヤレ、これで一安心・・・と思った。



深夜から強風続きでテントが揺れ始める。過去、北穂高のテン場でテントが飛ばされそうな程の暴風を経験済。
その時よりはマシだったが、恐怖感が湧いて、しっかり眠ることはできない。

ああ~~馬鹿!!また同じ過ちを・・。スマホで天気を確認、悪くなってる・・。風速が凄い数値・・。
後の祭りとはこのこと、とにかく夜明けを待つ。その地点で進めるなら進む、進めないなら最悪救助を要請する事態になるかもしれない。
救助要請したとしても、風が収まらないと来てはくれないだろう‥など悲観的な事や、後悔の気持ち、神頼み(笑)・・
頭の中を駆け巡らせながらも少しは眠る。



10/16 幕営地点6:00 - 6:50越百山 - 7:34越百小屋 - 10:14南駒ケ岳、越百山分岐10:21 - 11:29工事ゲート - 11:48駐車地点

5:30、夜が明け始める。テントの換気口から外を覗くと下界が見えた。想像していた真っ白な世界ではなかったので嬉しくなる。





外にでてみると、強風だが歩けない程ではなかった。ああ助かった~~!一晩中脳裏をよぎった恐ろしい結末は免れた。
よし、テント撤収だ。 昨日より展望がいい。ただ南駒ケ岳山頂、越百山山頂付近のみ
ガスって見えない。



越百山山頂着。強風とガスなのでさっさと写真をとって下山する。



稜線から一歩外れると強風はピタリを止まって静穏な山歩きへと変貌した。その極端な差に驚く。



越百小屋は小さな小屋だった。人がいた。小屋締めの作業をしているのかな?
昨日ここまで来ていたらここにテントを張る事をお願いすることになっただろう。
ここなら安心してテントで眠れたね・・。



あとは下山へのクールダウン・・。















南駒ケ岳、越百山分岐に着く。駐車地まで長い林道歩き。昨日は真っ暗で様子が分からなかった伊那川渓谷を眺めながら歩いた。









林道が崩壊する前はきっとここまで車で来れたのであろう場所もある。







もっと工事車両が出入りすると勝手に思い込んでいたので随分下の方に駐車してしまった。



もっと手前でも良かったみたい・・。



もう小屋が近くにない稜線にはテントは張らない!!





最後にこの山域はテント泊は禁止されています。

テント泊をするときはあくまで、緊急時のみ。

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