山と酒の日々

扇沢から猿倉へ!後立山連峰縦走!

201908/17(土)~08/20(火)



以前所属していた山の会の大御所女性大先輩(もう退会されています)に私が新人会員だったころ、『猿倉から扇沢の縦走は
なかなか歩き応えのあるルートだからいってみるといいよ。』と言われていたのがずっと心に引っかかっていた。
今まで上高地からの山行を主に行ってきたが、今回ついに実行することにした。

扇沢駅から山行開始。



< コース・コースタイム >
1日目:8/17(土)
扇沢駅6:22- 9:54種池山荘 - 10:39爺ヶ岳南峰10:54 - 11:12中峰 - 12:22冷池山荘(泊)

柏原新道は残雪期の爺ヶ岳山行時に一部歩いている。(冬道だったので)ごく普通の整備されたルート。
種池山荘からいよいよ爺ヶ岳への稜線歩き。楽しいね。































今日は短い行程。冷池山荘で明日に備えてゆっくり過ごす。

< コース・コースタイム >
2日目:8/18(日)
冷池山荘3:22 - 4:32布引山 - 5:20鹿島槍ヶ岳 - 9:00北峰 - 6:58八峰キレット - 7:08キレット小屋 - 9:00北尾根ノ頭 -
11:00五竜岳11:11 - 12:00五竜山荘 - 13:02大黒岳13:08 - 14:42牛首 - 14:48唐松頂上山荘(泊)

3時起床。同部屋の方たちはまだ眠っているので廊下や更衣室で支度。ヘッデンでスタート。
テン場を過ぎて布引山経由で鹿島槍ケ岳へ。





劔の雄姿を眺めながらの稜線歩きだ。





















そして八峰キレット。なんか全然危ない感じじゃなく、あっさり通過。肩透かし。







キレット小屋で行動食休憩。小屋泊はすべて夕食のみ頼み、他の食事は準備したアルファ米とふりかけ。
早朝にいきなり食べるのは苦手なのでそうしたのだが、正直4日間ずっとこればっかりだと、さすがに
飽き飽き・・。喉を通らないときは水で流し込んで食べた。





五竜岳までは幾つかのピークを踏んで段々岩場歩きに変化してくる。変化を楽しむ余裕はまだある。

















五竜岳山頂。みんな嬉しそうな顔してる。私も楽しい。



五竜山荘には予定どおりお昼頃着いたので計画通り唐松頂上山荘へと進むことに。



五竜山荘を通過後、歩いてきた稜線を振り返る。五竜岳って岩系のお山だったんだと改めて認識した。





ここからはここまでのルートよりは歩きやすいので(つまり高低差が少ない)快適。









唐松頂上山荘直前に牛首という岩場通過があるが、今日の締め?として楽しめる。
とはいうものの12時間の行程で疲れているのは確かで、足も筋肉痛。









山荘が見えたときは本当に安堵した。テン場がかなり低い位置にある。ビールを小屋に
買いにいくの、大変だね~。



夕暮れ時まで小屋でずっと横になる。やっぱり疲れてる。足が棒のよう。
明日までに少しでも回復させないと。
夕暮れの劔が微妙にガスって妙にいい感じだ。



夕食はなんと4時半・・。早い~~。でもまあいいや。明日の準備を整えて早々と横になる。
山小屋の夜は大体ぐっすり眠れない。何度も目が醒めるし、何故か心拍数が家にいるときより高い気がする。
睡眠薬、いるかも・・。




< コース・コースタイム >
3日目:8/19(月)
唐松頂上山荘4:41 - 4:58唐松岳5:00 - 5:44不帰二峰南峰 - 6:02北峰6:15 - 7:08不帰一峰 - 7:29不帰キレット -
8:38天狗の大下り8:43 - 9:54天狗山荘8:55 - 10:22鑓温泉分岐 - 11:12白馬鑓ケ岳11:22 - 12:28杓子岳 -
13:44丸山 - 13:52白馬頂上宿舎(泊)

4時起床。なんか眠った気がしないな~(>_<)
唐松岳は小屋からすぐ。今年の3月に八方尾根から登っている。優しい山容で女性的な印象。







いよいよ不帰キレット通過。、3峰、2峰、1峰と続くはずなのだが、3峰がわからなかった・・。
どこだったんだろう?? 





実際通過してみて感じたのは2峰~1峰間が核心だったと思う。



鎖がしっかりあるのでそれさえ離さなければ滑落はしないかな。
梯子の通過は少しビビる。その時かわいい鳥が目の前に止まってずっと見ている。
なんか『気をつけてね』といわれてる気がした(笑)













無事キレット通過後は天狗の頭へとアップダウンが結構ある。蓄積された足の疲れがもろに出る。

天狗の大下りという鎖場を登ってからが長い。



登りに転ずるとガクンと速度が落ち始める。綴れ折りの登りは曲がる度に立ち休憩して呼吸を整えて進む。
もう先はみないようにしよう・・。足元だけ見て歩こう。





何人かに抜かれながらやっと天狗の頭着。は~~長かった~~。やっとだ~~。





そこから再建中の天狗山荘にも少し距離があって、到着後、水場で水補給。すわって休憩。





小屋の激混みを懸念してシュラフも持ってきた・・けど・・全くいらなかったよ~~(>_<)

同じ行程を行くテン泊の男性に終始先行され続けていたのだが、聞けばトレランしているらしく、
道理で早いはずだ・・。それに若いし・・と心の中でぼやきながら黙々進む。







白馬鑓ヶ岳着。トレラン青年に写真を撮って貰った。



あとは杓子岳のピークを踏めば今日は終わりだ~~!もう少し。頑張る。







辛いな~しんどいな~。ゆっくりしか登れない。杓子に着いてヤレヤレ~~と思って下り始めたとき、
ポツポツ・・ザア~~っと大雨に。慌ててレインコートを着たけどすでに全身ずぶ濡れに。



予報どおりだった。登山道が川のようになって遠くで雷鳴が・・。怖い!でも早く歩けない!
白馬頂上宿舎まで登りが続く。杓子で登りは終わりだと思ったのは甘かった~~
ようやく宿に辿り着き受付を済ませ、乾燥室へ直行。落ち着いてから併設のレストランでここまで頑張った自分を労ってワイン、おでんを。





宿の夕食はバイキング。品数豊富で大満足。でも雨で体が冷えたのか?お腹の調子が良くない。
外は暴風雨で一晩中続く。明日の天気は悪い予報。秋雨前線で気温も下がる模様だ。



予定ではもう1泊して未踏の雪倉岳と小蓮華山を踏むつもりだったが下山することにした。
無理は禁物だね。


< コース・コースタイム >
4日目:8/20(火)
白馬頂上宿舎4:07 - 4:36白馬山荘 - 4:51白馬岳 - 5:02白馬山荘 - 5:11白馬頂上宿舎5:39 -
6:18避難小屋 - 6:53岩室跡 - 8:22白馬尻小屋 - 9:23猿倉山荘

下山の日。天気は9時頃から雨予報なので早く降りたい。空身で白馬岳を踏みに行く。ガスで視界がきかない。
ヘッデンで慎重にすすむがなんと宿に戻るというおふざけをしてしまった~~(笑)
ずっと先行されていたトレラン青年と遭遇して先導してもらう~情けない~。









レインコート装備だったがそれでも寒いのでさっさと山頂の写真を撮って宿にもどって下山開始。

















小雪渓は消失していて大雪渓のみになっていて、カチカチの雪の上を軽アイゼンで進む。





トレラン青年は瞬く間に行ってしまった。
昨日の大雨で沢は増水してるのではないかな??雨は8時前から降り出した。すでにレインコート装備なので平気。















猿倉荘に着く。八方バスターミナルへのバスは10:15だ。でもタイミング良く他の下山者が頼んだタクシーに相乗り
させていただくことに!ラッキー(^^)



八方の湯で汗まみれの体も綺麗サッパリ!あ~~スッキリした~~。横にあるラーメンで祝杯!



はっきり言って縦走できるか自分自身も半信半疑だったのでとても嬉しいし達成感や充実感も得ることができた。
頑張った自分を褒めたいと思う。




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