Jean-Jacques Goldman - Il suffira d'un signe (Clip officiel)
フランスのミュージシャンのジャン=ジャック・ゴールドマンは1981年に正式に
デビューして80年代に活躍したのであるが、80年代といえば世界では例えば、
ジャーニーやスターシップやエイジアなどのポップなロックが席巻した時代で、
ゴールドマンの曲は歌詞以外はフランス的要素が微塵も無く、孤軍奮闘といった感じで
彼らと同じサウンドをつくって世界に挑んだのである。しかし彼の曲はカナダの
フランス語圏以外では英語圏でヒットすることはなかったのであるが、ゴールドマンの
顔を見ていると商業的にヒットさせようとして世界の流行に乗ったのではなく、
「顔」で作られるサウンドがあるのではないかと思ってしまう。
とりあえず1981年にリリースされたゴールドマンの最初のヒット曲である
「前兆はもう十分だろう」を和訳してみる。
「Il suffira d'un signe」 Jean-Jacques Goldman 日本語訳
朝の前兆はもう十分だろう
静かで平穏な朝
何か些細なものがあることは間違いない
ラテン語で僕たちの本に書かれている
悪ガキだった僕たちの着ているボロ着は引き裂かれ
遠い昔僕たちの踝に打たれた鉄
君は笑うだろうが朝は静かにしていて欲しい
僕は光るものを全て両手で包んで持っているのだから
僕の人生を見て欲しい
直に見て欲しいんだ
君の意見を聞かせて欲しい
僕に何をして欲しいんだ?
僕たちには他に何もなく行き詰ってしまう
あちらこちらで全てが変化する時が来るんだ
朝の前兆はもう十分だろう
静かで平穏な朝
何か些細なものがあることは間違いない
ラテン語で僕たちの本に書かれている
君はその少女たちを見つけるだろう
君にはよく見えるはずだ
彼女たちの瞳はその朝に光っているはず
もはや空腹でもなく疲労もなく
御馳走も蜜もバニラもワインもない
悪ガキだった僕たちの着ているボロ着は引き裂かれ
遠い昔僕たちの踝に打たれた鉄釘
君は笑うだろうが朝は静かにしていて欲しい
僕は光るものを全て両手で包んで持っているのだから
サテンをまとう僕たちを切断する鋼鉄
遠くの方では僕たちの傷は役には立たない
僕たちは道に鉄柵を作って
街を庭に変えるだろう
朝の前兆はもう十分だろう
静かで平穏な朝
何か些細なものがあることは間違いない
ラテン語で僕たちの本に書かれている
悪ガキだった僕たちの着ているボロ着は引き裂かれ
遠い昔僕たちの踝に打たれた鉄釘
君は笑うだろうが朝は静かにしていて欲しい
僕は光るものを全て両手で包んで持っているのだから