原題:『Johnny English Strikes Again』
監督:デヴィッド・カー
脚本:ウィリアム・デイヴィス
撮影:フロリアン・ホーフマイスター
出演:ローワン・アトキンソン/ベン・ミラー/オルガ・キュリレンコ/エマ・トンプソン
2018年/イギリス・フランス・アメリカ
「繊細」なギャグ映画について
例えば、主人公のジョニー・イングリッシュが昔からの相棒のアンガス・ボフを引き連れて敵方の船舶「ドット・コム(Dot Calm)」に侵入したものの、鉄の扉が閉まったために出られなくなった際に、イングリッシュは綿棒状の爆弾を鍵穴に忍ばせて、爆破させて表に出られたのはいいものの、爆音で耳がおかしくなったイングリッシュが大声をあげてボフに語りかけるというギャグや、G12の会合にイギリス、フランス、アメリカ、日本などに紛れてパキスタンや南アフリカの首相が出席しているというギャグなど、本作で使われるギャグはどれも地味なもので、前作『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(オリヴァー・パーカー監督 2011年)が隠して持っていた「悪意」も感じられず、邦題のようにアナログが逆襲している感じもないのは、前作に比べて予算が削られたためなのだろうか?