MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「普通の女の子に戻りたい!」真意

2011-04-29 07:06:20 | 邦楽

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4月28日にTBSで「田中好子さん追悼番組 ありがとうスーちゃん 永遠のキャンディーズ」

という番組が放映されていた。全くキャンディーズ世代ではないので興味深く見たのだが、

伊藤蘭が「普通の女の子の戻りたい!」と叫んだ1977年7月17日の日比谷野外音楽堂

のコンサートの模様を見ることができた。田中好子が「デビューから3年間がむしゃらに

やって来て、説得されてもう1年頑張った」と発言し、藤村美樹が「それぞれに旅立って

いきたい」と発言し、伊藤蘭が「誰の目にも触れないように孤独に耐えていきたい」と

発言していた。1978年4月4日の後楽園球場におけるお別れコンサートにおいても

伊藤蘭は「大人たちは私たちのことをバカだと言う。こんなにバカ騒ぎしてまで解散する

なんてバカだと言うが、私たちはバカではありません」と語っていた。もちろんここでいう

“大人たち”とは所属事務所の人間を指し、3人はバカではなく寧ろ賢過ぎたのである。

驚くのはステージの背後に掲げられていた文字が「For Freedom (自由のために)」

だったことで、これではまるで1969年のウッドストック・フェスティバルではないのか

これらを鑑みれば、自分たちが個々で活動したいと考えていたキャンディーズの3人と、

キャンディーズのネームヴァリューで更に儲けたいと考えていた所属事務所の確執が

あったことは間違いない。明言しないまでも伊藤蘭の「普通の女の子の戻りたい!」や

「誰の目にも触れないように孤独に耐えていきたい」という発言には事務所に対する皮肉と

彼女たちの精一杯の抵抗が込められていると思うのだが、3人は別としてもいまだに誰も

そのことを明確にしない理由はキャンディーズの所属事務所が、いまだに業界で絶大な

影響力を持つ渡辺プロダクションだからであろう。


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