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「私たち永遠にキャンディーズ」美樹・蘭さんが弔辞(朝日新聞) - goo ニュース
4月28日にTBSで「田中好子さん追悼番組 ありがとうスーちゃん 永遠のキャンディーズ」
という番組が放映されていた。全くキャンディーズ世代ではないので興味深く見たのだが、
伊藤蘭が「普通の女の子の戻りたい!」と叫んだ1977年7月17日の日比谷野外音楽堂
のコンサートの模様を見ることができた。田中好子が「デビューから3年間がむしゃらに
やって来て、説得されてもう1年頑張った」と発言し、藤村美樹が「それぞれに旅立って
いきたい」と発言し、伊藤蘭が「誰の目にも触れないように孤独に耐えていきたい」と
発言していた。1978年4月4日の後楽園球場におけるお別れコンサートにおいても
伊藤蘭は「大人たちは私たちのことをバカだと言う。こんなにバカ騒ぎしてまで解散する
なんてバカだと言うが、私たちはバカではありません」と語っていた。もちろんここでいう
“大人たち”とは所属事務所の人間を指し、3人はバカではなく寧ろ賢過ぎたのである。
驚くのはステージの背後に掲げられていた文字が「For Freedom (自由のために)」
だったことで、これではまるで1969年のウッドストック・フェスティバルではないのか
これらを鑑みれば、自分たちが個々で活動したいと考えていたキャンディーズの3人と、
キャンディーズのネームヴァリューで更に儲けたいと考えていた所属事務所の確執が
あったことは間違いない。明言しないまでも伊藤蘭の「普通の女の子の戻りたい!」や
「誰の目にも触れないように孤独に耐えていきたい」という発言には事務所に対する皮肉と
彼女たちの精一杯の抵抗が込められていると思うのだが、3人は別としてもいまだに誰も
そのことを明確にしない理由はキャンディーズの所属事務所が、いまだに業界で絶大な
影響力を持つ渡辺プロダクションだからであろう。