原題:『Suicide Squad』
監督:デヴィッド・エアー
脚本:デヴィッド・エアー
撮影:ローマン・ヴァシャノフ
出演:ウィル・スミス/マーゴット・ロビー/ジャレッド・レト/ジェイ・コートニー/ヴィオラ・デイヴィス
2016年/アメリカ
ストーリーが「グラフィカル」にはならない作品について
期待していたほどにはストーリーが弾けない原因は、製作総指揮に物語よりもグラフィカルな映像にこだわるザック・スナイダーが関わっているからであろう。それでも本作がヒットしているとするならばマーゴット・ロビーが演じるハーレイ・クインのキャラクターに魅力があり、なおかつ往年のヒット曲をこれでもかというほど多用しているからだと思う。
カタナを演じた福原かれんの日本語が悪いとは思わなかったが、カタナと敵対する日本人役が話す日本語は酷いものだった。『シン・ゴジラ』(樋口真嗣監督 2016年)において日系アメリカ人のカヨコ・アン・パタースンを演じた石原さとみが話す英語がネイティヴにはあのような感じで聞こえるとするならば恥ずかしいと言わざるを得ない。個人的にはそうは聞こえないのではあるが。
ところで本作のラストにおいてアマンダ・ウォーラーが自身の失態を隠蔽するために、ブルース・ウェインに新たな「メタヒューマン」のリストを渡している。ウェインは自身の「スーサイド・スクワッド(決死隊)」を結成するらしいのであるが、続篇でさらに増えるであろうキャラクターを覚えきれる自信がない。