MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『エクスペンダブルズ2』 80点

2012-10-27 23:54:45 | goo映画レビュー

エクスペンダブルズ2

2012年/アメリカ

ネタバレ

なかなかしぶとい‘消耗品’

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 本シリーズは、シルヴェスター・スタローンを中心として、かつて第一線で活躍していたアクションスターたちが老体に鞭打って頑張っているというイメージだけが先行しているようだが、今回は、彼らが乗っているジープに書かれている「BAD ATTITUDE(身持ちが悪い奴ら)」、「COMING SOON(すぐに参上)」、「KNOCK KNOCK(ジョークの始まり)」というロゴから、脚本が優れていることを予感させる。
 アーノルド・シュワルツェネッガーの「アイル・ビー・バック」の鉄板ネタは勿論のこと、例えば、ラストの飛行機内で、亡くなったビリー・ティモンズの冥福を祈るためにバーニー・ロスが「Rest in peace(安らかに眠れ)」と言うのであるが、そのバーニーがジャン・ヴィランが率いる敵の一人に向かって機関銃で撃ちながら「Rest in pieces(バラバラにくたばってしまえ)」と言い放つ洒落は思わず声を出して笑ってしまった。
 ラストで提供された古い飛行機を見たバーニーが博物館ものだなと言ったことに対して、何気なく「おまえもな」と言い返される前に、バーニーはマギー・チャンと共に、ジャン・ヴィランと戦っていた。ヴィランを仕留めた証拠として、ヴィランの生首を持ち帰ってきたバーニーに対して仲間たちは「センスが良い」と褒めておきながら、その冷酷さを暗に仄めかすのであるが、もちろんヴィランの首を斬ったのがバーニーではなく、ターキーにするように人間の首を斬ることができるマギーの方であることを仲間の誰も想像だにしていないのである。前作同様に‘フェミニズム’は健在であるが、脚本は今回の方が格段に良くなっていると思う。


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