エクスペンダブルズ2
2012年/アメリカ
なかなかしぶとい‘消耗品’
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
本シリーズは、シルヴェスター・スタローンを中心として、かつて第一線で活躍していたアクションスターたちが老体に鞭打って頑張っているというイメージだけが先行しているようだが、今回は、彼らが乗っているジープに書かれている「BAD ATTITUDE(身持ちが悪い奴ら)」、「COMING SOON(すぐに参上)」、「KNOCK KNOCK(ジョークの始まり)」というロゴから、脚本が優れていることを予感させる。
アーノルド・シュワルツェネッガーの「アイル・ビー・バック」の鉄板ネタは勿論のこと、例えば、ラストの飛行機内で、亡くなったビリー・ティモンズの冥福を祈るためにバーニー・ロスが「Rest in peace(安らかに眠れ)」と言うのであるが、そのバーニーがジャン・ヴィランが率いる敵の一人に向かって機関銃で撃ちながら「Rest in pieces(バラバラにくたばってしまえ)」と言い放つ洒落は思わず声を出して笑ってしまった。
ラストで提供された古い飛行機を見たバーニーが博物館ものだなと言ったことに対して、何気なく「おまえもな」と言い返される前に、バーニーはマギー・チャンと共に、ジャン・ヴィランと戦っていた。ヴィランを仕留めた証拠として、ヴィランの生首を持ち帰ってきたバーニーに対して仲間たちは「センスが良い」と褒めておきながら、その冷酷さを暗に仄めかすのであるが、もちろんヴィランの首を斬ったのがバーニーではなく、ターキーにするように人間の首を斬ることができるマギーの方であることを仲間の誰も想像だにしていないのである。前作同様に‘フェミニズム’は健在であるが、脚本は今回の方が格段に良くなっていると思う。
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