スピード・レーサー
2008年/アメリカ
洗練させ過ぎた映像
総合 20点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
主人公のスピード・レーサーと彼の恋人のトリクシーになかなかキスをさせなかったり、チンパンジーが相手を攻撃するために糞を投げるシーンがあるところを見ると、この作品は子供を対象に作られていると考えられるのだが、それにしては話が込み入っているし、最後は「車で走るとは?」という哲学的な問いで終わっている。明らかに『マトリックス』のようなバランスの良さが欠落している。
洗練された映像ではある。しかし洗練させ過ぎている感じがする。どう見ても車が走っているようには見えない。スベっているように見えてしまう。重量感が感じられないため、迫力も感じられないのである。その上、人体を利用したワイプの乱用は映像の流れを止めてしまっていて、ダイジェストを見せられている感じがする。自動車‘レース’を描いた作品としては致命的だと思う。
スピード・レーサーとレーサーXが2人きりで会話を交わすシーンがあるのだが、カメラが切り替わるたびに、レーサーXの前髪が微妙に変化している。この演出の甘さがこの作品のクオリティーを象徴している。
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