MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『フェア・プレイ』

2023-10-07 00:59:09 | goo映画レビュー

原題:『Fair Play』
監督:クロエ・ドモント
脚本:クロエ・ドモント
撮影:メンノ・マンズ
出演:フィービー・ディネバー/オールデン・エアエンライク/エディ・マーサン/リッチ・ソマ—/セバスチャン・デ・ソウザ/パトリック・フィッシュラー
2023年/アメリカ

従業員を狂わせる企業風土について

 2023年10月頃、主人公のエミリーとルークはヘッジファンドの同僚で恋人同士で同棲しておりまだ親には報告はしていないが婚約もしているのだが、エミリーが先にプロジェクト・マネージャー(ポートフォリオ・マネージャー?)に抜擢されたためにルークはエミリーの直属の部下となってしまい、そこから二人の関係がおかしくなってくるのものの、そもそもエミリーの前任者も取引の失敗により自身のPM室で大暴れしたあげく、「来週はおまえたちの番だからな」という捨て台詞を残して会社を後にしたように労働環境としては非常に厳しい場所で、一度でも取引に失敗したならばエミリーでもファッキング・ビッチ扱いなのであるが、挽回すればボーナスとして「$575.000.00」の小切手を貰えるのだから、天国か地獄しかない。
 しかしエミリーが優秀でルークが出来損ないであるということは必ずしも断言できない。エミリーはハーバード大学卒だが、ルークもイェール大学を卒業しており、学歴に関して優劣はない。ただ「読み」に失敗し続けているルークが怪しいセミナーにハマってしまうところを見ると、自分に自信がない男であることは間違いないようで、自分のどうでもいいプライドなど捨てて優秀な妻を気分よく働かせてあげればペンシルベニア大学教授のカタリン・カリコ氏のようにノーベル賞が獲れるのにと思った。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/moviewalker/entertainment/moviewalker-1122771


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