原題:『The Equalizer 3』
監督:アントワン・フークア
脚本:リチャード・ウェンク
撮影:ロバート・リチャードソン
出演:デンゼル・ワシントン/ダコタ・ファニング/デヴィッド・デンマン/カール・ランドグレン/ガイヤ・スコデッラーロ/レモ・ジローネ
2023年/アメリカ
現代の「マカロニ・ウェスタン」について
前作『イコライザー 2』(アントワン・フークア監督 2018年)が主人公のロバート・マッコールが冒頭で行きつけの本屋のオーナーの9歳の娘が誘拐された事件を解決したのに対して、本作の冒頭はロレンゾ・ヴィタルのワイナリーに置いてあった盗まれたものをいつものような粗っぽさで取り返したものの、油断していたマッコールはロレンゾのまだ幼い孫に背後から撃たれるという対照性が上手いと思う。
重傷を負うものの、幸運にもマッコールは地元のカラビニエのジオ・ボヌッチと町医者のエンゾ・アリジオに救われてアルトモンテと呼ばれる小さな街でしばらく療養するようになるのだが、事件はまだ終わっておらず、マッコールはCIA専用のコールセンター経由でエマ・コリンズに情報を提供する。エマは今は亡きマッコールの同僚のスーザン・プルマーの娘なのである。前作と同じ監督と脚本で制作された強みが発揮されていると思う。これが現代の「マカロニ・ウェスタン」なのかもしれない。
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