MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ステージ・マザー』

2021-03-15 00:58:16 | goo映画レビュー

原題:『Stage Mother』
監督:トム・フィッツジェラルド
脚本:ブラッド・ヘンニク
撮影:トーマス・M・ハーティング
出演:ジャッキー・ウィ―ヴァー/ルーシー・リュ―/エイドリアン・グレニア/マイアー・テイラー
2020年/カナダ

「口パク」から「生歌」という「本物の変換」について

 「ステージ・マザー」というタイトルだが、主人公のメイベリン・メトカーフが息子のリッキーが経営するゲイバーに関してマネージャーのように献身するのはリッキーの死後である。教会のコーラス隊のリーダーを務めるほど敬虔なキリスト教徒でありテキサス州という保守的な地域では息子といえども同性愛者であることを受け入れることができず、その後実家を出てサンフランシスコで生活していたリッキーとは音信不通のままで後悔したメイベリンはせめてリッキーがオーナーだったゲイバーを再建しようと奮闘するのである。
 田舎から出てきたメイベリンはサンフランシスコでは見るもの聞くものすべて刺激的なのであるが、同居しているシングルマザーのシエナが自宅に連れ込んだ男に暴力を振るわれている場面で鞄から拳銃を取り出して男を追い払うところはさすが「テキサス女」といったところか。
 ストーリーは平凡の域を出ないが、口パクだったドラァグクイーンたちに生で歌わせ、最後に共演で披露される「愛のかげり(Total Eclipse of The Heart)」は感動的ではある。

Bonnie Tyler - Total Eclipse of the Heart [Top Of The Pops 1984]
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2185832


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