現在六本木の国立新美術館で催されている『ウィーン・モダン』でエゴン・シーレ(Egon Schiele)の作品を見ることができる。上の作品は『自画像(Self-Portrait)』(1911年)である。その後、上野の国立西洋美術館で催されている『松方コレクション展』でハイム・スーティン(Chaïm Soutine)の『ページ・ボーイ(Page Boy)』(1925年)を見た時に、そのタッチがシーレと似ていると思った。
(『自画像(Self-Portrait)』1918年)
エゴン・シーレは1890年生まれのオーストリアの画家でハイム・スーティンは1893年、ロシア生まれのフランスの画家で、活躍場所は違えど同時代の画家で、2人ともゴッホの流れを汲む表現主義の画家として扱われている。
ところで話は変わるが、6月9日にNHKEテレで放送された『日曜美術館』で「エロスと死の香り 近代ウィーンの芸術 光と影」という番組で藤原紀香が出演していた。彼女のふわふわしたコメントを聞きながら見ているこっちが恥ずかしくなったのであるが、せめてタレントを起用するのであるならば元アンジュルムのメンバーで大学院で美術を専攻している和田彩花のような人を選んで欲しいと思う。