MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

2018-09-02 00:57:31 | goo映画レビュー

原題:『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
監督:大根仁
脚本:大根仁
撮影:阿藤正一/橋本桂二
出演:篠原涼子/広瀬すず/小池栄子/ともさかりえ/渡辺直美/池田エライザ/板谷由夏
2018年/日本

美人は22年経っても美人だと暗示させる作品について

 観賞前は『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(オル・パーカー監督 2018年)の便乗企画だと思っていたのだが、実際に観てみたら安室奈美恵引退の便乗企画だった。『マンマ・ミーア!』は本物のミュージカルだが、本作はミュージカル風なのである。もちろんミュージカル風はミュージカル風なりに面白いのである。
 安室奈美恵25周年コンサートが行われた2017年と、主人公の阿部奈美が伊藤芹香たちが通う都会の高校に転入してきた22年前の1995年5月1日からの日々が交互に描かれる。確かルーズソックスが「クール」だと指摘したのは来日公演時にテレビ朝日の「ニュースステーション」に出演したシンディ・ローパーとブライアン・フェリーだったと思う。
 それにしても若き頃の阿部奈美を演じた広瀬すずの演技には毎回驚かされる。芹香が昔の友人と喧嘩になった際に、奈美の祖母仕込みの関西人の啖呵の切り方に圧倒されるし、奈々と屋台で飲んでいる時に、両方の目から同時に涙を流す離れ業など広瀬は出演する作品で必ず爪痕を残している気がする。人はそれを天才と呼ぶ。
 しかし小沢健二の曲はけっこう聴いてはいるのだが、どうしても彼の歌声に慣れない。


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