MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

2018-05-03 00:22:11 | goo映画レビュー

原題:『Jumanji: Welcome to the Jungle』
監督:ジェイク・カスダン
脚本:クリス・マッケナ/エリック・ソマーズ/スコット・ローゼンバーグ/ジェフ・ピンクナー
撮影:ギュラ・パドス
出演:ドウェイン・ジョンソン/ジャック・ブラック/ケヴィン・ハート/カレン・ギラン
2017年/アメリカ

「ゲーム性」を楽しむために

 ストーリーとしてはゲーム性のある面白いものかもしれないが、例えば、気弱のゲームオタクだった主人公のスペンサー・ギルピンが「ジュマンジ」というゲームの中ではムキムキの筋肉を持つスモルダー・ブレイブストーン博士という正反対のキャラクターになるとしても、そのアバターは「出落ち」でしかなくその後のストーリーに活きていないと思う。例えば、ブレイブストーン博士にスペンサーの声をアフレコしたならばキャラと本音のギャップが楽しめたのではないだろうか。
 ゲーム性の物語はそのゲーム性の故に、「直線的」なもので捻りがない。子供向けの作品と割り切って観る以外には、IMAXや4DX(最近ではハプティックベストというのもあるらしい)で観た方が制作意図に合っているのかもしれない。
 しかしラストシーンを見て、本作とは全く関係ないのだがかつてテレビドラマとして放送された『猿の軍団』のラストシーンを思い出した。『猿の軍団』の物悲しさに比べるならばこのハリウッド作品はもちろんハッピーエンドである。


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