神様のカルテ
2011年/日本
‘神様のカルテ’の意味
総合
50点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
時代設定は2010年9月頃であるのだが、主人公の栗原一止の言葉遣いが古めかしいのは、一止が『草枕』や『こゝろ』など夏目漱石の小説を愛読しているかららしい。一止は最先端医療を学べるように大学病院にスカウトされるほど優秀なのであるが、その古風な喋り方が一止の優秀さを感じさせず、優秀であるために多くの患者たちが一止を頼りに「24時間、365日対応」の本庄病院に詰めかけてきているはずなのであるが、仕事が遅いために患者たちが待たされているように見えてしまう。
確か原作では‘神様のカルテ’の意味は明かされていないはずだが、本作では明かされている。研修医だった一止が安曇雪乃を診察した時に書いたカルテを、大学病院で「あとは好きなことをして過ごして下さい」と見放された末期がん患者の安曇雪乃が見て、何が書いてあるのか分からなかったけれども、神様が書いたようなカルテだったので一止を頼ってやって来たと安曇雪乃が告白している。しかし何が書いてあるのか分らないのに、神様が書いたようなカルテであるという判断の根拠があやふやである。一止が夏目漱石が好きであるという伏線を何故生かさなかったのかが疑問として残る。
既に栗原一止は本庄病院において勤務が5年目であり、末期がん患者を扱うことは初めてではないはずだが、何故安曇雪乃が特別に扱われるようになったのかがよく分らない。
結局、最先端医療の研究よりも、患者たちと直に接することを選択する一止は‘御嶽荘’の描写などと共に、‘昔は良かった’という意味で『コクリコ坂』(宮崎吾郎監督 2011年)並みのノスタルジー振りで、何ら新しいことは見出せず、映画にする必要が感じられなかった。
馬淵氏の呼びかけめぐりNHKが訂正 民主代表選(朝日新聞) - goo ニュース
このNHKの報道はたまたま私も見ていて、投票中にこのような情報を流してしまって
いいのかと驚いたのであるが、決戦投票の結果から見ても野田佳彦の215に対して、
海江田万里の177であって、馬淵澄夫は代表選終了後に、「増税はすべきではない、
デフレ脱却を第一に掲げると言ってきた。海江田氏に投票した」と記者団に語っている
ようだから、1回目の投票で馬淵が獲得した24の内の23を野田から海江田にそのまま
移せば、結果は逆転することになる。NHKは報道内容を訂正したとしても、「馬淵前国交相
は今日午前の出陣式で、決選投票になった場合は海江田経産相以外の候補者に投票する
よう自らの陣営に呼びかけた」というものと、「正しくは馬淵さんが『増税はすべきでなく、
決選投票になった場合は私の政策に近い海江田さんに投票したい』と表明していた」という
ものは全く正反対で、NHKの“反小沢”も相当に根深いものがある。