再生Linux PCで情報セキュリティ強化と情報基盤のエコシステム化
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
再生Linux PCをシンクラインアント化する試作を進めています。まだ実現可能性の調査段階ですが、好調に進んでいます。
これは、公共関係団体の情報セキュリティの強化と、情報基盤投資の削減とエコシステム化を目指して行っているものです。
数年前まではシンクライアント専用端末にはそれなりの導入メリットがありました。
弊社が導入したシンクライアントはノート型か、ディスプレイの後ろに端末本体を取り付けるもので、情報の安全性向上だけでなく、設置面積を大幅に減らすこと、ファンがない機種で無音であることなど、より快適なオフィス環境作りに役立っています。
一方、PCハードの性能は向上し、古いパソコンでも一般事務用すなわちワード、エクセル、電子メール、ブラウザ用としては十分なものです。古いパソコンの再生利用により、情報化投資を抑えることができますが、情報セキュリティの観点からは古いパソコンとはいえ、基本ソフトWindowsの更新とウイルス対策の実施が必要です。古いパソコンの継続利用を考えるとWindowsの更新を見込む必要があります。Windowsの更新に合わせてメモリーの増設などを行うと、節約のつもりが却って費用がかさむ傾向にあり、情報担当者が悩むところです。
今回の試みは、古い事務用PCの基本ソフトとして最新のLinuxを組み込みソフトのように使うことで、基本ソフトの更新費用を削減。同時にウイルス対策費用の削減も目指します。一旦Linux化しても、Windowsが必要であればWindowsに戻すこともできる形で移行を考えます。一度購入したWindowsはいつでも使うことができるようとっておくのです。
私はWindowsをなくせば情報システムが安くなるとは思っていません。Windowsの方が良いことも沢山あります。仕事で使う以上、Windows上のソフトの方が生産性が高いのであれば、それを選択するのは当然のことです。一方Linuxの普及は品質の向上とともに進んでおり「Linuxでもできること」が多くなってきました。情報システムを考えるときに、いくつかの方法を適材適所で使い分け、長所を生かし合うことでより良いシステムができあがります。
私が、企業や団体のLinux活用に取り組んで16年ほど経ちました。常にLinuxはその時々のエコシステムとして活用され、改善されてきました。Linuxはサーバーとして世界中で莫大に使われています。今年は「一般事務端末」としてLinuxが普及する元年です。スマートフォンのAndroidのように、Linuxということを意識することなくLinuxを活用する時代に入ります。やっと皆様のお役に立てそうです。
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