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「イルカの家」ローズマリー・サトクリフ

2015年05月31日 20時38分20秒 | 読書(小説/海外)


「イルカの家」ローズマリー・サトクリフ

十六世紀のロンドンが舞台。
孤児となった少女タムシンが、おじさんの家に引き取られるところから始まる。
「黄金の日々」・・・読んでいてそんなフレーズが頭に浮かんだ。
活気あふれるロンドンの風景が、タムシンの視点から生き生きと描写される。
それだけでも読む価値有り。

P108
六月の香草市場は、金色の花でうめつくされます。チェルシーの野で子どもたちが摘んだタンポポの花が運ばれてきて、町の人に売られるのです。デボラおばさんは、金色の花でうまった香草市場を見て、言いました。
「ああ、今年もまた、タンポポのお酒を作る季節になったのね」
(タンポポのお酒、ってポピュラーなものなんですね?!レイ・ブラッドベリの創作かと思っていた)
《ベスト版》文学のおくりもの<br> たんぽぽのお酒 (ベスト版) 

【おまけ】
「イルカの家」は、だいぶ前に購入した本。
積んでおいたのを、フト読みたくなった。
著者は、あの有名な ローズマリー・サトクリフ。
このような作品も書くんですね。
恥ずかしながら、ローズマリー・サトクリフ作品を全然読んでいないので、
老後の楽しみの1つとして、少しずつ読んでいこうと思っている。  

【ネット上の紹介】
十六世紀、大航海時代のイギリス。孤児となった少女タムシンは、ロンドンのおじさんの家に引き取られる。船乗りになって大海へ出たいという叶わぬ夢と、自分の居場所を失った悲しみとを胸に秘めて…。にぎやかなロンドンの下町で、日々のささやかな喜びと充足をを糧に生きる、多彩な人々。その姿を温かな共感とユーモアを交えて綴った本書には、サトクリフその人が、色濃く映し出されている。

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