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「大聖堂」(上・中・下)ケン・フォレット

2023年08月07日 10時07分22秒 | 読書(小説/海外)


「大聖堂」(上・中・下)ケン・フォレット

12世紀、イングランドが舞台の群像劇。
1123年から1174年。
途中でスペイン、フランスも舞台となる。

絞首刑のシーンから始まる。
そこにいた娘が呪いの言葉を吐き出す。
その場の全員がおののき震え出す。
魔女が信じられていた時代だから。
これがプロローグ。

この後、圧倒的な筆力で物語が展開する。
面白く読み応えたっぷり、物語の醍醐味を堪能。
中世の世相、宗教事情も分かって興味深い。
全3冊、各600頁あるのでかなりの分量。
躊躇するかもしれないが、読みはじめると止まらなくなる。
お薦め、ぜひ読んでみて。

イギリスの歴史に興味ある方は必読。
解説が養老孟司さんで、こちらも面白い。

PS
この物語で、マーサが報われない。
少し淋しく感じる。

【ネット上の紹介】
いつかこの手で大聖堂を建てたい―果てしない夢を抱き、放浪を続ける建築職人のトム。やがて彼は、キングズブリッジ修道院分院長のフィリップと出会う。かつて隆盛を誇ったその大聖堂は、大掛かりな修復を必要としていた。折りしも、国王が逝去し、内乱の危機が!十二世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々が華麗に織りなす波瀾万丈、壮大な物語。

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