カナダ・ドラマ「アウトブレイク」をU-NEXTで観た。
2020年、カナダ作品。(カナダは公用語が仏語と英語)
原題:Epidemie(オリジナルは仏語なので、正確には、最初と2番目の”e”の上にアクサン・テギュが付く・・・こんなの「’」)
全10話。1話41分-43分
【ネット上の紹介】
カナダ・ケベック州モントリオールで、危険な未知のウイルスが先住民族・イヌイットのホームレスの人々の間で広がろうとしていた。緊急衛生研究所の所長であるアンヌ=マリー・ルクレール博士は、この伝染性が高い未知のウイルスの存在にいち早く気づき…。
2019年撮影、2020年はじめ公開で、「コロナを予見した」、と話題になった作品。
おそろしく精確な予言にびっくり。
マスクの不足、それを転売して儲ける者、イヌイットへの差別、特定地域への差別、医療従事者への負担、専門医の負担、人工呼吸器の不足、薬の不足、情報の不足、間違った情報が混乱を波及させる、風評被害・・・すべてが予言され、網羅されている。
私がよかったと感じたのは、次の点。
緊急衛生研究所の所長であるアンヌ=マリー・ルクレール博士のプロフェッショナルぶり。例えば、夫の浮気相手が感染する。夫を寝取った女にも、冷静に対処する。普通なら、「力が及ばず対処できませんでした」と不可抗力として見殺してもおかしくない。しかし、アンヌ=マリー・ルクレール博士は、最大限の努力をし、懸命に救おうとする。
つねに数字を把握して提供し、相手がパニックにならないよう落ち着かせる。
また感心したのは、何度も手洗いシーンが出てくること。特に、アンヌ=マリー・ルクレール博士は、いつも入念に手洗いしている。さらに「男の25%はトイレの後、手洗いしない」、と言っている。その手でドアノブなど触って、感染拡大の要因となったと指摘。
#2 「調査では7割のカップルが浮気してる」
#3 「すぐに4人を隔離して 今後は絶対に直接接触しないで 感染力が高い」
【語句の整理】・・・Wikipediaより
●「エンデミック(英: endemic)」は地域や季節的周期で罹患率が一定している状態をいい、しかも伝染病に限らない。
●「エピデミック(英: epidemic)」はエンデミックの範囲(地域的・季節的想定範囲)を越えてしまった想定外の状態をいう。
●「アウトブレイク(英: outbreak)」はこれらとは言語的に異なる概念であるが、特に感染が一定の地域を超えて拡大するエピデミックの前段階に、ある地域内で極めて異常な規模にまで拡大した場合に用いられることが多い。特に、病院などの医療機関において多数の感染者が発生することを指す。
●「パンデミック(英: pandemic)」は、原因の共通するエピデミックが世界の広範な地域で同時に発生している状態、または、アウトブレイクが長期に亘って多数の国・地域で連続的に発生している状態を指す。