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「ES」惣領冬実

2020年06月03日 17時10分45秒 | 読書(マンガ/アニメ)
「ES」惣領冬実

読み返し。
惣領冬実さんといえば、ルネッサンスのイタリアを舞台にした「チェーザレ」が有名だけど、本作品は、その前に描かれたもの。
2001年38号から「モーニング」連載された遺伝子組み換えをテーマにした作品だ。
遺伝子操作で誕生した新人類を描いたものと言えば、「YASHA-夜叉-」とその続編「イヴの眠り」を思い出すかもしれない。(「YASHA-夜叉-」は1996年 7月号から別冊少女コミック連載、「イヴの眠り」の「魂送り」がflowers2002年12月号に掲載された)その分、内容がかぶらないよう工夫が凝らされている。
つまり、テーマとして、「家族」や「虐待」の問題も盛り込んでいる。
とても、面白く読み返した。
それにしても、漫画界でもトップクラスの絵の巧さ、と思う。

あの親子の仲は完全に破綻している

あなたが本当に恨んでいたのは――母親?

これでシュロのヤツを殺せる

【ネット上の紹介】
遺伝子研究が生んだ戦慄の近未来を描く。 不老不死の研究にES(Eternal Sabbath)遺伝子を組み込んだ人体実験体・イザクは、人の心を読み、操作する能力で脱走する。危機が始まる。