「僕の姉ちゃん」益田ミリ
今回も楽しませてもらった。
それぞれ各章、テーマにそって展開するが、絶妙な捻りと展開の巧さ。
いくつか紹介する。
(『ゴミ捨て』について)
「姉ちゃん、明日ゴミの日だけど捨てるもんある?」
「あるある、がんばりすぎる心」
(中略)
「人ってさ~、『捨てた』って確認できると安心するんだよね」
P97
(花屋で花を買うシーン)
花を飾ることよりも、花を買っているときの自分が好きなのでは・・・
P101
「姉ちゃんって男に捨てられたことあんの?」
「キミは何をカン違いしておるのだ?女を振ることはできても捨てることはできんのだ。男が捨てたと思っても、実は地面に跳ね返って男の背中にくっついてんだよ」
P8
(ブラジャーの洗濯頻度について)
「毎日洗うよ、って彼氏になら答える。ブラジャーを何日目で洗うのか、本当のところを言う女に会える確率、限りなくゼロ」
「大袈裟だろ」
「アンタ、女のブラ事情わかっとらんね」
「知るかよ。そもそもあれは何年くらいもつものなわけ?」
「その質問がすでにおかしいからね」
「なにが」
「使おうと思ったら一生使える」
「うそだろ~」
「ただし人前には出せないけどね」
「どんなことになってんだよ・・・・・・」
(中略)
「単純にいくらくらいするもんなの?」
「ピンキリよ、980円のもあれば2万円のもある。勝負下着の場合は、その恋に見合う価格設定があるわけよ。アンタって一生、2万円のブラとか見れない男だね」
「大きなお世話だよ」
う~ん、私も2万円のブラを見たことがない。
どなたか、見せて下さい。(by たきやん)
PS
すべてを紹介できないのが残念。
P32『イケメン』だけでも、(立ち読みでいいから)読んでみて。
女性の計算高さと言うか、現実主義の奥深さを垣間見ることができる。
【ネット上の紹介】
新卒サラリーマンの弟とベテラン?OLの姉。ふたり暮らしの部屋で今夜も会話が始まります…。