新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

秩父鉄道のプラ製車票

2018-12-02 19:53:51 | 民鉄・3セク

 某大手私鉄の基地公開イベントでの物販コーナー、秩父鉄道が出店するブースが目に留まりました。そこにはセメント貨車の車票が陳列されているので、これいくら?と聞いたら、硬券つかみ取り1回(200円)に付き1枚おまけ、とのこと。それって車票1枚買ったらおまけとして硬券のつかみ取り1回出来る、の間違えじゃないか?と思いうつも、2回引いて、2枚貰ってきました。

何れもプラ製で、石油やセメント、鉱石等の定型輸送に良く見られる、復路は裏返して繰り返し使用を前提としたものです。右側のは懐かしくもお馴染みの高麗川→石和間です。何で高麗川の車票が秩父鉄道のブースに並んでいるんだ、と言うツッコミはさて置いて。(まあ同じ資本系列だから、高麗川の専用鉄道施設廃棄の時にでも使えそうな用品と一緒に回収してきたのでしょう)問題は左側の方です。到着側は信越本線の上沼垂駅、同駅の貨物扱いは58-X改正で廃止されているので、少なくとも1984年2月以前のもの、ということになります。随分と物持ちが良い会社ですね。

裏返して往路側は、何故か駅名を拭き取った形跡があります。到着駅の廃止で用済みになった車票を書き換えて再利用しようとしたのでしょうか? 紙製の車票は未使用のものがイベントで放出されることは時々ありますが、使用済みは目的地に到着した時点で捨てられてしまうため、放出品として出てくることは滅多にないので、こうやってまとめて出てくるのは再利用可能なプラ製ならではでしょうか。


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