新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

酒田港オールスターズ(その4) タキ42654

2012-07-13 23:06:13 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 人気の異端児42641、42642も良いですが、昭和28年日立笠戸製タキ2800ファーストロットからの編入車、バラエティに富んだ東北東ソーのタキ2600群の中にあっても象徴的なグループであろうと思います。因みにトップナンバー2800は改造後42652になった筈です。古典的なマンホール開閉ハンドルに内側に妙に寄った台車、それに合わせて内側に寄せられた受台、キセから露出する締金を覆うカバーが大きく目立っていたりと、なかなか個性的なフォルムを持つ車輛でした。この時代にもなるとオールスポークなのは滅多に見られませんでしたが、やっぱりTR41系にはスポーク車輪がお似合いです。つい数年前までこんな旧い車が老骨に鞭打ちながら小坂、向浜、北沼、六原、石巻港、中条、藤寄、新井、伏木、扇町・・・と各地を忙しく巡っていたんですよね…

(1999年5月4日 新潟臨海鉄道 藤寄駅)