二週間前に登った大平山から見た筑波山は、双耳峰の頂点に向かって平野から急峻なカーブを描いて聳えていた。その時の印象が強く、今週はどこに行こうかと考えたとき、そうだ筑波山にしようと思った。
朝8時に家を出て筑波エクスプレス、シャトルバスと乗り継ぎ、筑波山神社に着いたのは10時45分だった。中腹の梅園では梅祭りも開催されており人でも多い。梅園によると頂上が遅い時間になるのでパスした。いつものように「ケーブルカーはお休み」の宣言をtakeにしてから、山道を歩き始める。takeのペースで一歩一歩ゆっくりと登っていると道はケーブルカーの軌道を離れ、12時10分に御幸ヶ原に着いた。天気は晴れだが風が冷たかった。けんちん汁でも頼んで弁当を食堂の中で食べようと思ったが、takeはいつもの場所にこだわった為、ビニールシートの上で寒風に吹かれながらの昼食となった。春霞がかかり展望はそれほどでもないが、遠く霞ヶ浦から東京方面の関東平野が地平線にかけて見渡すことが出来た。
下山は、女峰の頂上から最短のつつじヶ丘に下りた。昨年の同じ時期に来たときは営業していた弁慶茶屋の建物跡でゆつくりと休憩し、14:00にロープウェイ駅に着いた。ロープウェイはオーバーホール期間中で運行してなく、人影もまばらだった。14:30始発バスの乗客は二人だけだったが、筑波山神社のところでたちまち満員だ。やや歩き足りなさを感じながらも、山頂からの展望に満足した今回の筑波山だった。