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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

残雪の金峰山を諦め廻目平に憩う(奥秩父)5月3日-5日

2007年05月12日 | 奥秩父・大菩薩

 連休の前半は、私だけで山岳部OB会50周年追悼行事に参加のため白馬杓子岳小日向コルに10数年振りに行った。慣れない登山靴を履き、何年もほこりを被っていたピッケルを握っての山歩きはわずかな距離とはいえ新鮮であった。P5050021_1

 そして連休後半は長野県川上村にある金峰山荘に宿泊し金峰山に登る計画をたてた。出発前日電話で宿泊の確認した際、金峰山北面の登山道はアイスバーン化しているとの話があった。軽アイゼンを買いに行こうかとも思ったが、takeに慣れない軽アイゼンいきなりつけるのも危ないと思い、とりあえず行って現地で判断しようという事にした。P5050019

 5月3日、朝7時に家を出て中央線の各駅停車に乗り、小淵沢で小海線に乗り換え信濃川上駅に着いたのは昼過ぎだった。青空の下、バス停でお弁当を食べながら一時間程待って川上村村営バスに乗り川端下に着いたのは14時15分だった。レタス畑の中の道を進むと奥秩父主稜が遠くに見えてきた。中央線側から見るとは大違いで北面の主稜は白く光っていた。カラマツ林の中を進むようになると廻目平はもうすぐだった。駐車場にはたくさんの車か並び、色とりどりのテントが所狭しと並べられていた。20年以上の記憶ではもっと静かな場所だったような気がした。ここに来ている人はおよそ5種類に分別されるようだ。まずは純粋なキャンパー、そしてボルダー、ロッククライマー、釣り師、ハイカーといったところである。takeは写真でインプットしておいた金峰山荘が道端に見えると「お泊りする」と言って建物に向っていった。4時には風呂に入り、6時からの食事の後は部屋でゆっくりと過ごし9時前には就寝した。P5040006

 5月4日、この日も快晴である。出発の支度をして7時からの朝食を食べ、受付で昼の弁当を受け取るとすぐ出発した。歩き始めてから約一時間で林道の終点に着き、ここから沢沿いの道を進んだ。沢筋から尾根に向けて登るようになると残雪も多くなってきた。最初は途切れがちだったアイスバーンも連続するようになるとさすがに登り辛くなってくる。登るのは何とかなっても下りには相当な時間を要するであろうと考え、標高2,000m付近で引き返しすることにした。takeに「お山はここでおしまい」と伝えたが、思ったよりも簡単に計画の変更を受け入れてくれたようだ。ゆっくりと休みを多く取りながら下山し、11時前に廻目平に戻ってきた。P5040016 ベンチでおにぎり弁当を食べたあとは、荷物を宿に預けて周辺の散策路を歩く事にした。takeもお散歩に行くというと機嫌よくついてきた(このまま宿の部屋に入ると言うのではないかと心配したが)パノラマコースという散策路は廻目平の屋根岩と呼ばれる岩峰の基部に設けられており、コースの名前通り展望が良かった。この日は二時半に風呂に入り、ゆっくりと部屋ですごした。P5040012

 5月5日、今日も快晴だ。ゆっくりと朝食を取り9時前に出発した。廻目平の森を抜け、レタス畑の中を下って行った。今日は祝日だがトラクターが畑を耕している。バスを目指して急いで前を歩くtakeを呼び止め、後を振り向くと、金峰山の頂が白銀に輝いていた。

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西沢渓谷の涼風に吹かれて(奥秩父)8月6日

2006年08月08日 | 奥秩父・大菩薩

暑い日が続いている。こんな時は、近郊の低山を歩こうという気にはなかなかならないものである。日帰りですいている電車・バスに乗って行ける涼しげな山歩き、という条件でコースを選ぶと候補に挙がるのが渓谷歩きである。今回は笛吹川上流西沢渓谷を訪ねることにした。P1010004_6

 高尾から各駅停車に乗り塩山に9時半頃着いた。バスに乗り換え西沢渓谷入り口に着いたのが10時40分であった。電車もバスもすいている上に冷房がほどよくきいており、takeも私もウツラウツラしながらの車中であった。林道を進みつり橋を渡ると西沢渓谷沿いの遊歩道になる。takeは音に対して健常者の数倍は敏感である。谷あいに出ていきなり聞こえる渓流の音もtakeには轟音である。まずは手で耳をふさぎ、音になれるようになってから少しずつ手を耳から離していった。最初の大滝である三重の滝前で昼食にした。その後竜神の滝、不動の滝と進み、遊歩道終点に出たのは1時半であった。ここからはトロッコ跡のゆるやかな巻き道をたどり出発点を目指した。時折谷を流れる涼風が汗ばんだ体に心地よく感じる渓谷の午後であった。

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三条の湯から雲取山(奥秩父)5月4日~5日

2006年05月06日 | 奥秩父・大菩薩

 連休中はtakeと泊まりでの山歩きを計画していたが、人出の多い季節とあって個室を用意できる山小屋は少ない。妻がいくつか電話した中で丹波山村の三条の湯が5月4日なら個室を用意していただけるとのことで、三条の湯から雲取山に登る計画を立てたのであった。takeの山小屋泊まりは、小学校5年時に行った大菩薩峠の「福ちゃん荘」が最初だった。その当時は民宿風の山小屋が条件で、風呂のない本当の山小屋に行くようになれたのは、昨年からである。 P1010014

連休の最中で、立川から乗る奥多摩行も混んでいた。以前のtakeなら電車の床に座り込んでしまっていたのだが、今ではちゃんと吊革につかまって立って乗っている。奥多摩駅からのバスは幸い座れ、10時15分登山口の「お祭り」に着いた。ここから後山林道に入っていった。この林道は私が高校二年の冬に単独で歩いたことがある。留浦でバスを降りたときは夕暮れ間近で、懐中電灯の光をたよりに林道を歩いたことを覚えている。単調な林道歩きになると思っていたが、両岸の新緑や山桜の美しさにさほどあきることなく歩いた。後山林道終点から30分ほどで三条の湯の小屋についた。小屋が見えるとtakeは大喜びでつづら折の坂道を走るように登っていた。P1010020

 翌日は5時過ぎに起きて5時40分くらいに小屋の朝食を食べた。takeは食べ終わってから急須でお茶を注ぎ、ゆっくりとスプーンで飲んでいたため、食堂には私たちしかいなくなっていた。あわてて6時10分に出発をする。今日も良い天気が続いている。小屋からは、尾根を巻くように高度を上げていく。takeのペースも好調で8時半に三条タルミに着いた。三条タルミには祖父に連れられた小学校低学年の子供がいて、昨日雲取山荘の天幕場に熊の子が親とはぐれて迷い込み、小屋に保護されているとの情報を伝えてくれた。P1010028

 三条タルミからは急な登りが続いた。一登りしたところが雲取山頂で、大学生のパーティーやら大勢の人がいた。頂上で15分ほど過ごした後、石尾根をくだり奥多摩小屋で昼食の小屋弁当を食べた。この頃のtakeは絶好調で、石尾根から鴨沢に続く緩やかな下りは走るように下っていき、追いつくのが大変なほどであった。鴨沢のバス停には大勢の人がバス待ちしていたが、バスが2台来たので座ることができた。天気にもめぐまれた連休登山であった。

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