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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

快晴強風の天狗岳を歩く(八ヶ岳)10月24日25日

2015年10月26日 | 八ヶ岳・蓼科

【24日】

  秋に八ヶ岳を歩くというのがここ何年間のパターンになっている。今年も昨年と同じルートで本沢温泉に泊まり夏沢峠から東天狗岳を越え黒百合平を経て渋の湯に行くプランをたてた。10月17日の宿泊予約を本沢温泉に入れようとしたが、その日はどぶろく酒飲み放題の日なので避けた方が良いというアドバイスもあって24日の宿泊とした。私だけだったらどぶろく酒飲み放題の日の方が歓迎なのだがそうもいかない。

 

 余裕を見て朝6時44発の北陸新幹線に乗車、takeはこの列車の座席枕が大好きで上野に着く前に二度寝体制に入っていた。佐久平に着くと中込駅止まりの小海線ハイブリッド列車が入線してきたので取りあえず乗り込んだ。終点中込駅で取りあえず降りて、後からくる小淵沢行を待つことにした。ホームにtakeは機嫌よく座り込んだが、8時半に突然流れてきたラジオ体操の音には少し驚いた顔をした。やがてやってきた小淵沢行きに乗り、小海駅からバスで稲子湯に着いた。

 

 小海駅から稲子湯に向かう途中の木々が紅葉真っ盛りといった感じだった。稲子湯から少し歩いた唐沢橋のたもとでいつもの通り昼食にした。takeはお弁当の上に唐松の落ち葉が降ってくるのが気になるようで、おにぎりの上に付いた落ち葉をひとつひとつ手で取り除いては食べていた。シートの上にも瞬く間に落ち葉がたまっていた。

  

 ここからはみどり池への登りは歩きやすい道だ。駒鳥沢の水場でスポーツドリンク休憩をすると、一気にみどり池へと歩いた。一昨年まではここシラビソ小屋が、天狗岳へのベースキャンプだった。しかし個室対応がなかなか難しいので昨年から本沢温泉へと変えた。takeには「お風呂のある山小屋」と差別化を図っている。takeもシラビソ小屋は過去のものとして急ぎ足で通り過ぎようとした。

   

 私の好きな森の道を歩いて本沢温泉には2時前に到着、早速温泉に浸かり夕食までの時間をゆっくりと過ごした。谷あいの小屋は日が陰るも早い。5時半の夕食を食べ終えると6時には布団に入った。パジャマのtakeが寒くはないかと案じたが、すぐ鼾が聞こえてきた。

 

【25日】

  薄明るくなった6時に朝食をいただき、すぐ出発した。夜は相当冷え込んだようで水たまりも厚い氷が張っていた。天気は快晴だが、気圧配置が西高東低で北風が吹き込み谷間にいても上空の風の響きが聞こえた。夏沢峠で一息ついて稜線を北上した。箕冠山までは樹林の中なのであまり感じなかったが、樹林帯を抜けた根石岳あたりから風も強くなってきた。吹き飛ばされるほどではないが、バランスを崩すことがあるのでtakeと手を繋ぎ合って歩き、瞬間的に風が強まるときはその場で足を止め、風が弱まってから歩いた。

  

 東天狗岳への最後の岩場も無時スルーして頂上に立つことができた。記念撮影だけして少し下った所でおやつタイムにした。立ち止まって風に吹かれると寒いので早々に頂上を後にして中山峠へと下って行った。真下に見える黒百合平が昼食場所だとtakeも理解している。ゆっくり慎重に進み中山峠に着くと黒百合平までは木道だ。木道は氷が貼りついているところがあったが、takeはそういう場所では木道を下りて脇を歩いた。

  

 黒百合平は風もなく穏やかな昼食(パン)をとることができた。時間に余裕があるのでもう少しここでゆっくりとしたかったが、食べ終えるとtakeの「イク」の一言で出発しなければならない。沢沿いの道を下って唐沢鉱泉への分岐でスポーツ飲料を飲むと尾根を下りやがて渋の湯の建物が見えてきた。

  

 バス停に着いたのは12時50分でバスの出発まで2時間10分待ちとなった。後から来た人はみんなひと風呂浴びて旅館で過ごしているが、takeはそんなことを許してくれない。バス停は日蔭なので、陽あたりの良い旅館の前の駐車場に陣取ってパスを待った。バスが来るまでの日光浴で少し日焼けしたtakeだった。

コースタイム
10/24 稲子湯1010-唐沢橋1022~53-駒鳥沢1158~1205-みどり池1235-本沢温泉1350
10/25 本沢温泉0622-本沢峠0740~45-箕冠山0819-東天狗岳0903~10-中山峠1012-黒百合平1017~40-唐沢
 鉱泉分岐1123~30-渋の湯1255

  

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本沢温泉から天狗岳に登る(北八ヶ岳)9月26日~27日

2014年10月04日 | 八ヶ岳・蓼科

  秋の北八ヶ岳はここ数年定番化している。昨年は10月下旬で山麓の紅葉を楽しんだが、今年は山上の紅葉ということで9月末に出かけることにした。今回は初めて標高2100㍍の本沢温泉に宿泊して天狗岳に登ることにした。P9270001

   スーパー特急あずさの指定席が予約できず、長野新幹線の佐久平駅から小海線に乗った。takeは小海駅までよく寝ていた。清里や野辺山といった観光地がないので小海線も空いてるのがよい。小海駅から始発のバスに乗って稲子湯に着いた。中央線経由より二時間ほど早いのもうれしい。takeに行きは新幹線、帰りは特急で立川駅と何度も説明したので、歩きだした頃「新幹線はおしまい」と言っていつものパターンに切り替えを図った。駐車場ゲート先の登山口で昼食にした。P9270009

 登山口からみどり池への道を歩いた。自分が社会人になり山らしい山に行かなくなっても、みどり池のシラビソ小屋だけはよく行ってた。takeが中学部三年の時に二人で初めて泊まってから三回ほど訪れている。駒鳥沢の広場から急な登りになると「お泊まり」とtakeは言い出したが、「今日は風呂のある新しい山小屋にお泊まりします。」と刷り込んでいた。takeはシラビソ小屋の中を覗き込んだだけで、そのまま本沢温泉に続くトロッコ跡道を進んだ。P9270011

   針葉樹の森を歩き本沢温泉に二時前に着いた。部屋荷物を置いたらすぐ温泉の内風呂に入った。夕食は小屋周辺で採ったキノコ料理が食卓に並んでいた。キノコ汁とキノコ御飯が美味しくお代わりで満腹になった。P9270014_2

  翌朝は朝食後、本沢峠に向かった。takeには三度目になる本沢峠で休憩の後、主稜線を北上した。森林帯を抜け出した所で西方の山脈が姿を表した。昨夜御嶽山の噴火は断片的な情報で知っていたが、白煙が上がっているのを見てただならぬ事態であることを実感した。御嶽山は五年前の夏合宿で登っている。P9280018_2

  根石山を越してひと登りで天狗岳の頂上に着いた。記念撮影の後、お菓子を食べたらあとは下りだ。岩場は慎重にゆっくりと下り、中山峠から黒百合平に着いた。小屋の前で持参パンを食べた。天気もよくもう少しゆっくりしていたかったが、食後のラムネ菓子を食べ終えたtakeが「いく」と出発の指示をしたので、あわててザックを背負った。P9280038

  沢の中の歩きにくい道を過ぎて、尾根上に登ったところで休憩した。このあたりが紅葉の境目の様な気がした。尾根から離れ下って行くと硫黄の匂いがし、渋の湯が見えた。橋を渡り、バス停の先頭にザックを 置いて並んだ。takeは宿の自販機で買ったお茶を飲むと近くに座ってくつろいでいた。この時、私はスマホで山岳遭難史上でも類のない御嶽山の大惨事の概要を知った。亡くなられた多く方々のご冥福をただ祈るばかりである。P9280042

コースタイム
【9月27日】稲子湯1005-みどり池入口1030~1103-駒鳥沢1208~12-みどり池1240-本沢温泉1355

【9月28日】本沢温泉0620-本沢峠0732~34-箕冠山0805-根石岳0822-天狗岳0855~0905-中山峠1021-黒百合平1026~1053-唐沢分岐1150~1200-尾根分岐1223~1230-渋の湯1310
 

 

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「山ぼうし」に泊まり霧ケ峰・横岳を歩く(蓼科)6月7日・8日

2014年06月12日 | 八ヶ岳・蓼科

  まだ梅雨入りはしないだろうと、楽観的に第一週末を宿泊で計画したらたちまち全国的に梅雨入りしてしまった。一昨年も同じ場所で同じパターンだった。  前々日からの大雨は長引いているようで家をでるとやや激しい雨が降っていた。立川から特急に乗り車窓から見る多摩川は濁流だった。P6070002

  小淵沢までは雨だったが、茅野駅は曇りで霧ケ峰方面行のバスに乗った。  一時間ほどバスに乗って車山肩バス停へ、出発からここまで乗客は私達だけだった。(土日の臨時便何だけど)天気は曇りで回りは霧だった。バス停からすぐのコロボックルヒュッテの前でtakeが昼食を要求したので広場のベンチでお弁当を広げた。これが大正解で登り始めてしばらくすると小雨模様になった。P6070007

 takeが車山に初めて登ったのは小学6年の時で今回が二回目だ。ひとけのない山道を歩いていると霧の中に車山頂上のドームが見えた。頂上でスポーツ飲料をtakeが飲み終えたら白樺湖に下山だ。天気が良ければ蝶々深山から一巡りするところだが、今回は断念した。P6070008

 東白樺湖からタクシーに乗り、蓼科ピラタスの丘にあるペンション「山ぼうし」に着いた。takeにとっては何度も宿泊している構造化された宿で、受付を済ますと一目散に自室と決めている210号室に入って行った。大きなお風呂に入り18時からのおいしい料理をいただくと早々と就寝した。P6080015
 

  翌朝は曇りだが雲間に青空が臨めるような天気だった。焼きたてのパン朝食をいただきtakeが食後のコーヒーをゆっくり飲んでいる間に支度をして出発した。どこまで行くかは決めていなかったがとりあえず横岳へと北八ヶ岳ロープウェイの下にある登山道を歩いた。振り返ると南アルプスの峰々もよく見えまずまずの出だしだった。P6080022

  しかし天候は不順で時折霧雨が降るようになり、やがて小雨に変わった。takeも雨具の上下を着てゆっくり歩き、ロープウェイ終点の広場に着いた。ここで早めの昼食にした。小雨に濡れながらの昼食のパンを食べ終えたところで、このまま下山することにして来た道を下った。P6080024

  相変わらず雨が降ったり止んだりの天気だったが、ロープウェイ駅に着いてしばらくするとまた出発時のように雲間から青空が顔を出した。takeは持参のお茶をゆっくり飲んだり、ソフトクリームを食べたりしながら登ってくるバスを待っていた。P6080025

コースタイム

【6月7日】車山肩1035~1108-車山1150~1203-東白樺湖1325

【6月8日】山ぼうし0755-ロープウェイ終点駅1000~20-ロープウェイ出発駅1140

 

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みどり池から天狗岳に登る(北八ヶ岳)10月20日21日

2012年10月23日 | 八ヶ岳・蓼科

    八ヶ岳の主峰天狗岳は、四年前からは毎年登るようになった。今年も慣れた「しらびそ小屋」を利用して登ることにした。Pa200001

    松原湖駅発11時のバスに乗って稲子湯に着いた。町営バスに乗っていたのは6人だが、後から着いた貸し切りバスから近畿ツーリストの公募団体が下りてきた。 騒がしい広場を逃れるように出発した。少し歩いた先の沢沿い平坦地にビニールシートを敷いて昼食だ。シートの上に舞い降ちる落葉がtakeには気になるようで、おにぎりを食べながら一つ一つ取り除いていた。Pa200003

    この先の道は土砂崩れの影響で付け替えられていたが、多分三十年前頃のルートのような気がした。いつも通り駒鳥沢で休憩して水を飲んだ。ここからひと登りするとみどり池だ。しらびそ小屋に入り受付をした。小屋は行雄さん夫婦が仕切っていた。まだまだ現役でたいしたものだ。夕食にはtake好物の葉っぱの天ぷらがでて、二人分をtake一人に食べられた。夕食がすんだらすぐ就寝だ。個室に戻って布団を敷き6時半には寝入った。Pa210015

      夜中に起きてトイレに行くと天上に星が煌めいていた。5時にtakeを起こし出発準備をして5時半から朝食を食べ6時過ぎに小屋を出た。ちょうど天狗岳東壁が朝焼けに輝いていた。みどり池を後に針葉樹の森を進んだ。私の好きな道だ。稲子岳を見下ろすようになると中山峠も近い。晴天の中山峠で小休止した。風が強くセーターを脱いでレインウエアの上着を着た。Pa210017

      天狗岳を目指して稜線に沿った道を登ると風も強くなってきた。岩場を慎重に越えてtakeにとって五度目の頂上に着いた。写真を撮りお菓子を食べたら早々に下山だ。来た道を引き返し中山峠に着く頃には風も弱まってきた。Pa210025

      黒百合平でパンの昼食だ。天狗岳を見ながらベンチに座ってゆっくりと時間を過ごした。
  帰りは昨年同様渋の湯に下った。歩き辛い沢沿いの道を下り唐沢鉱泉との分岐の少し上で最後の休憩をした。紅葉の上に西天狗岳の頂が見えた。もうこの山域は冬仕度に入っているように感じた。Pa210031

      渋の湯バス停前には昨日の近畿日本ツーリストの貸し切りバスが停まっていた。takeは自販機のお茶を買うと一息で飲み干し、上ってくるバスを停留所の先頭で待っていた。Pa210040

コースタイム

【10月20日】稲子湯1145ー昼食120540ー駒鳥沢134248ーしらぴそ小屋1420

【10月21日】しらびそ小屋0607ー中山峠0743~51ー東天狗岳0902~15ー中山峠1040ー黒百合平1045~1120ー唐沢鉱泉分岐1215~25ー渋の湯1345

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梅雨の蓼科を歩く(八ヶ岳)6月9日10日

2012年06月15日 | 八ヶ岳・蓼科

    一ヶ月振りの宿泊山行の場所は蓼科ピラタスの丘「ペンション山ぼうし」だ。takeが16歳頃からお世話になってるが、この二年ほどご無沙汰している。初日は八子ヶ峰(やしがみね)を歩き二日目は北横岳に登る計画だ。

[一日目]
   茅野駅から霧ヶ峰方面行きのバスに乗り小雨が降る南白樺湖で降りた。バス待合室で雨具上下を着た。初めての場所で不穏な表情のtakeも歩きだすとにこやかになってきた。スキー場に行く車道を迷いながら進むと八子ヶ峰を示す道標も現れた。P6090001

   昼食はスキー場のリフト乗り場の雨がかからない場所にシートを敷いた。辺りには洒落たホテルも並んでいるが人影はない。 昼食場所のリフトに沿った山道を登った。この頃から雨足が強まり雨具のフードを被った。リフトの終点が尾根で、ここから尾根伝いだ。晴れていれば絶好の展望だろうが、雨の中黙々と歩くだけだ。takeは雨歩きが好きなので機嫌は良い。P6090009

    どこか八子ヶ峰なのかわからないうちに八子ヶ峰東峰に着いた。この頃からまた小雨になった。ここから終点のすずらん峠はすぐだ。 峠にある女の神茶屋の軒下で雨具等を片付けているうちに「山ぼうし」オーナー主人が車で迎えに来て下さった。takeはうれしそうに車に乗り込んだ。P6090010

   takeも五度目の宿泊となるとこだわりがでる。今回用意して下さった一階の和室をtakeは拒否したので過去に利用した二階の部屋に変えて頂いた。風呂に入りくつろいだ後はおまちかねの夕食だ。魚料理の後に肉料理が出てくるのをtakeはしっかり覚えている。川魚料理を奥様が運んでくるや「お肉」を連呼した。

コースタイム

南白樺湖1025ー八子ヶ峰公園1115~50ー八子ヶ峰東峰1347ーヒュッテアルビレオ1355ーすずらん峠1412P6100011

[二日目]
  朝6時頃起きた。二人共10時間睡眠だ。焼きたてパンの美味しい朝食をいただいた。ご主人に挨拶して8時に出発、曇り空の中ピラタススキー場の中の道を登って行った。 今日の目的地北横岳はピラタスロープウエイの終点から1時間弱で登れる山なので、夏や秋は観光化している。takeはロープウエイには乗らないと決めているので麓から歩くのだ。P6100020

   スキー場のブル道から山道に入ったところで小雨が降ってきた。takeに雨具の上下を着せてまた出発だ。 2時間ほどかけてロープウエイ終点に着いた。観光客はいないが、ロープウエイで上がってきたハイカーは結構いた。坪庭を回り北横岳への道を登っていくと残雪が現れた。尾根上にでて左に進むと北横岳ヒュッテ前に出た。ここのテーブルを借りて昼食を食べた。P6100025

   ここから少し進んだところが頂上で多くの人で賑わっていた。大きなリュックを持って蓼科山から縦走してきた高校山岳部の方が写真を撮ってくれた。雨は止み蓼科山も見えるようになった。 尚も先に進もうとしていたtakeを呼んで来た道を戻った。雪道を慎重に下り、あとはわりと早いペースで坪庭に着いた。行きに通らなかった周遊路を通ってロープウエイ駅前に着いた。

      ここからまたロープウエイを見上げながらの下りだ。途中からスキー場の草原の中を気持ち良く下った。  バス停に着きロングスパッツと雨具ズボンを抜いたtakeは当然の権利だというような顔をしてソフトクリーム売店に向かった。P6100031

コースタイム

ペンション山ぼうし0800ーロープウエイ終点駅1003~15ー北横岳ヒュッテ1105~34ー北横岳1158~1203ー北横岳ヒュッテ1218ーロープウエイ終点駅1258~1302ーロープウエイ始点駅1416

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